本日の摂食嚥下障害学演習

| 投稿者: とやま

9月からスタートした3年次後期科目の「摂食嚥下障害学演習✨」

先週は、口唇・舌の可動域拡大訓練と筋力増強訓練、頭部挙上訓練やCTAR(Chin Tuck Against Resistance exercise)、呼吸抵抗負荷訓練、前舌保持嚥下訓練などの演習を行いました ➰ 臨床で使用されている舌圧測定器👅 経皮的末梢神経電気刺激(ジェントルスティム)⚡️ 直接訓練時の姿勢調整や代償法も経験💪

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今期の摂食嚥下障害学演習 ➰ いよいよ大詰めです📚🩺🍚

本日1・2限は、患者さんの基本情報&スクリーニング検査&嚥下造影検査の所見から問題点を抽出🧐 訓練プログラム立案💡
スクリーニングや嚥下造影検査の結果を読み解き、嚥下動態をイメージすることに時間を要しましたが(学生ですから当然ですね)、患者さんの問題点を専門用語で説明したり、必要な訓練プログラムを考えたりすることができましたー👏

再来月から始まる言語聴覚臨床実習では、間接訓練と直接訓練をガンガン実施させていただく機会は少ないと思います(患者さんのリスク管理上)。本科目で学んだ各種訓練の目的・対象・方法は、実習指導者とのやりとりや見学記録・考察に活かしてください📝

後期前半科目も終了間近、「摂食嚥下障害学」と「摂食嚥下障害学演習」は来週が最終授業回です
最後まで頑張ろー ᕦ(ò_óˇ)ᕤ

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今年も大盛り上がりでした!!

| 投稿者: うらの

11/2・11/3の2日間、かまた祭にお越しいただきました皆様には、誠にありがとうございました!!なんと!2日間で計428名の皆様が、ST専攻のブースにお越しくださいました!!
もう、全教員嬉しくて泣いちゃいます。ぐすん。
当日の教室はこんな感じでした。

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 来場者の中には、この3月に卒業し、立派にSTとして働いているOB4名もいました。
皆、大学を「我が家」のように懐かしく思い、かまた祭に来てくれたのでしょう。
懸命に頑張る現役学生にエールと差し入れをくださいました。
また、毎年かまた祭に来てくださっている方からは「ここの学生さんは本当に爽やかで素敵ですね」というお褒めの言葉をいただきました。
残念ながら、今年のかまた祭に来場できなかったアナタ!!来年はきっと来てくださいね!!
でも、かまた祭に来れなくても、東京工科大学を受験していただいてもちろんいいんですよ!!
爽やかな学生と熱意ある教員、そして優しいOB・OG、一丸となって皆さんの入学をお待ちしています!!

zoom運営本部のスタッフ

| 投稿者: いけだ

10月25日(土)・26日(日)の2日間にわたり、本学と東京都言語聴覚士会共同で「言語聴覚士臨床実習指導者講習会」を開催しました。

受講対象は、臨床実習で学生を受け入れてくださる言語聴覚士の先生方です。

本講習会は、実習をより実りあるものにすることを目的に、多角的な視点から構成された講義と演習で進められ、2日間で計16時間にわたって実施されます。

参加された先生方、本当にお疲れさまでした。

本学での開催は、今回で2回目となる本講習会。
第1回は対面での開催でしたが、第2回となる今回はZoomによるオンライン形式で行いました。

今回、私はZoom運営本部のスタッフというお役目。

今回の講習では、受講される先生方にお忙しいなか、事前に時間を確保していただき、Zoomのマイクやカメラの動作確認、資料共有の方法などを確認していただきました。そして、講師やファシリテーターである世話人も、当日に備えてPowerPointの操作やカメラ設定の確認を入念に実施。
スムーズな進行のために、受講者、運営スタッフともにしっかり準備を重ねました。

写真は、当日朝、最終確認を行う原田専攻長の様子です。
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私は機械操作がちょっと?苦手なST(言語聴覚士)なので、「お役目を担えるかしら」と不安もありましたが、zoom運営本部責任者の外山先生にご指導いただき、ついにブレイクアウトルームの作成に成功 (^^)v

「人はいくつになっても成長できる」
その言葉の意味を、身をもって感じた瞬間でした。

本日の講義終了後、学生さんが「おみやげです🎁」と私と小泉先生のもとに来てくれました。
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週末におばあさんの家へ遊びに行ったそうで、そのお土産のおまんじゅうをいただきました。

はじめましてのお菓子。おいしかったぁ😋 週初めの講義担当でラッキー✨

学生さんの優しい気持ちと甘いおまんじゅうで、2日間の疲れが一気に吹き飛びました。

ごちそうさまでした!

ご自宅の暖房は何をお使いですか?

| 投稿者: うらの

急に寒くなりましたね。あっという間に冬が到来したかのような気温です。
気が早いと笑われそうですが、私は9月下旬に実家(現住まいから15分のところ)にコタツを設置しました。今日のこの寒さに、「自分、グッジョブ!」と思わず心の中でつぶやきました。
私は臨床で、患者さんに「おうちの暖房は何をお使いですか?」とおたずねしたことが(多分)何回かあります。もちろん、人によって答えはいろいろなのですが、そこから話が広がります。たとえば「田舎では石油ストーブの上でおでんを煮たり、お餅を焼いたりした」「今の住まいは集合住宅なので、石油ストーブは禁止されている」「本当はコタツを置きたいけど、部屋が片付かないからといって家族が反対している」「床暖は暖かいけど、電気代がちょっと高い」などなど。「暖房は何をお使いですか?」という極めて単純な質問ではありますが、そこからそれぞれの方のご事情や思い出話に共感したり、クスっと笑ったり・・・和やかで楽しいひとときが流れたことを覚えています。
3年生は、総合演習という科目で模擬患者、あるいは模擬高齢者との自由会話を何回も経験しました。そのたび、「どういう話をしたらいいのか」「どんな風に話を広げたらいいのだろうか」などと、あれこれ考えたり試行錯誤をしているところかと思います。もちろん、日頃からニュースや新聞に目を通したり、本を読んだりして、一般常識や教養を身につけることはとても大切ですが、日常の中にもちょっとした話題のきっかけはいくらでも転がっています。日々の暮らしや季節の移ろいに心を寄せ、温かい会話のできる臨床家に育ってほしいと願っています。

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本日の摂食嚥下障害学演習

| 投稿者: とやま

本日の摂食嚥下障害学演習は「摂食姿勢と食品調整」でした✨

日本摂食嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類(とろみ)早見表👀
本日1限は「薄いとろみ・中間のとろみ・濃いとろみ」を作成しました🫗🍵
とろみを測定するLine Spread Test(簡単とろみ測定板)を確認した後、増粘剤の濃度(とろみの程度)による喉越しの違いを体験 ➰せっかくなので、スライスゼリーを作って、お菓子とゼリーの交互嚥下も実施🍩🍪

摂食嚥下障害学演習は、予習用動画と資料を1週間前に提示します ➰演習内容の理解を深めてから(確認テストあり〼)実技スタート💪
本日2限は、モジュール型車いすとベッドを使用した姿勢調整の演習でした🛌🦽

骨盤の位置調整、ベッド背上げ後の背抜き、ポジショニングピローを使用した足底の安定、頭頸部の姿勢、側臥位の調整を行いましたー🙌
背上げ後の背抜き効果を実感できた学生が多く「おぉ!全然ちがう!!」
(パラマウントベッドのマルチグローブ🧤)
一方、骨盤の位置調整、側臥位の調整は・・・少し難しかったようです😢
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食品と姿勢を調整することで、食べ物の通過速度や経路を変えることができます🍚🫁🙅
3か月後から始まる言語聴覚臨床実習Ⅰ(見学実習)では、食品調整や摂食姿勢にも注意を払ってくださいねー🏥👀

さて、来週の摂食嚥下障害学演習は休講🙇(第70回日本音声言語医学会総会・学術講演会に出張いたします🛩️ 🏃💨🏢)
次回の演習は、10月31日「嚥下間接訓練と直接訓練」でーす

1年生・後期も頑張っています!!

| 投稿者: うらの

後期が始まって約1ヶ月が経ちました。4月に入学した1年生は、後期も一生懸命頑張っています。
今日のフレゼミでは「地域での言語聴覚療法」という大テーマに基づき、グループごとに選んだ小テーマの発表がありました。
担当教員である私は、初回導入時に「たとえばこんなテーマとか」「たとえばこんなのとか」と非常にざっくりヒントを出しましたが、後は完全に学生に任せっぱなしにしておりました。
しかし・・・今日の各グループの発表はどれも完成度が高く、大変嬉しい驚きを覚えました。各グループのテーマは下記の通りでした。

・在宅リハビリテーションと通所リハビリテーション
・療育にかかわる言語聴覚士
・地域での乳幼児健診とは?
・意思疎通支援制度~コミュニケーションが苦手な人はどうやって意思疎通をとっているのだろう~
・災害時におけるリハビリテーションについて~言語聴覚士が実際に行ったこと~
・認知症サポーターと認知症カフェ
・認知症サポーターと認知症カフェって何?
・地域の職能団体はどんな活動をしているのか
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「ただ単に、こんなのがありました、あんなのがありました、で終わらせないこと。言語聴覚士として(または言語聴覚士を目指す者として)何ができるか、何をすべきか、ということを必ず考察するように」と最初からずっと強調し続けてきたのですが、今日の発表では、「学生の頃から災害ボランティアにかかわる」「地域の認知症カフェや乳幼児健診などに言語聴覚士が関わることで、言語聴覚士の専門性が発揮できる」「言語聴覚士協会の様々な取り組みに参加することで、対象とする障害や疾患について理解のある社会形成に貢献したい」など、全てのグループからとても頼もしいまとめを聴くことができました。
頑張れ1年生!!今の気持ちを忘れずに!!

秋期保護者会

| 投稿者: うらの

東京工科大学では春と秋の2回、「保護者会」というものがあります。まさに今日、2025年度の秋期保護者会が執り行われました。
私たち教員からは、各学生の前期分の成績の現状や講義中の様子、専攻内の進級要件等のルール、今後の課題などを保護者の方にお伝えし、保護者の方からは、各ご家庭での学習状況や健康状態、保護者の方のお考えなどをご教示いただきました。問題点や課題を共有した上で、共通の目標(=言語聴覚士になる)に向けて、大学と家庭がガッチリと強いタッグを組んで連携する、大事な1日となりました。

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保護者の方は学生本人と一緒に授業を受けているわけではありませんから、大学での様子がなかなかわからないことと思います。逆に、私たち教員にしてみれば、学生本人が日頃ご家庭でどのように過ごし、保護者の方にどのように大学の様子を伝えているかをうかがい知ることはなかなか難しいです。今日の保護者会も例年同様、保護者の方と教員が情報を共有する、とても有意義な時間となりました。
肌寒く、そして雨の降るなか、足をお運びいただきました保護者の皆様には、教員一同心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

本日の摂食嚥下障害学演習

| 投稿者: とやま

本日の摂食嚥下障害学演習は、スクリーニング検査の演習でした。
嚥下のスクリーニング検査とは、飲食物や唾液を飲み込んだときに気道(気管)に入ってしまう患者さんを簡易的に検出する方法です✨

スクリーニング検査の有効性は、1⃣と2⃣の2つの指標で示されます。
1⃣ 嚥下障害のある患者さんを「異常あり➰ 嚥下障害の疑いあり🙅」と判定する割合
2⃣ 嚥下障害のない患者さんを「異常なし➰ 嚥下障害の疑いなし🙆」と判定する割合

臨床では、1⃣が100% &2⃣も100%となるスクリーニング検査がもっとも有効と思われますが、簡易的な方法には限界があります・・・(1⃣2⃣ともに100%の嚥下スクリーニング検査は存在しません💦)
1⃣の割合が低いと、嚥下障害の疑いがある患者さんを見逃す(嚥下障害患者さんに対して嚥下障害の疑いはありません!と、誤った判定をする)ことに繋がります。一方、2⃣の割合が低いと、嚥下障害が疑われない患者さんに「嚥下障害が疑われます!」と誤判定してしまいます。

スクリーニング検査の種類によって、検出できる異常は異なります。
これを踏まえて(臨床では)目的に応じた複数のスクリーニング検査を組み合わせて実施することになります🩺💉🏥
本日は、反復唾液嚥下テスト(RSST)、改訂水飲みテスト(MWST)、水飲みテスト(WST)、フードテスト(FT) を行いましたー💨

反復唾液嚥下テスト(唾液を飲み込む検査)からスタート💪
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フードテストでは、大塚製薬のエンゲリード(アップルゼリー/グレープゼリー)を使用し、飲み込んだ後にゼリーが口の中に残っていないか、飲み込むときに「むせ」はあったか、声はゴロゴロ・ガラガラしていないか、などを確認しながら演習しましたー🥄🍮

嚥下スクリーニング検査のポイントは、嚥下障害が疑われる患者さんを早期に発見し、その後の精査と診断に繋げることにあります🧐
来週の演習は、スクリーニング検査で嚥下障害の疑いあり🙅判定となった患者さんへの精査➰「嚥下造影検査と嚥下内視鏡検査」でーす

学問に終わりはない

| 投稿者: うらの

9/27(日)、私はとある講習会の講師兼スタッフとして参加しました。参加者は全員、現役の言語聴覚士の先生方でした。
内容は・・・それぞれが臨床で経験した高次脳機能障害の症例をあらかじめまとめ、当日小グループに分かれて発表&討論、というものです。
私はスタッフとして、全受講者が提出した症例を事前にざっと読ませていただきました。日頃よく目にするタイプの症例もあれば、珍しい症例もあったりと、読んでいるだけでなかなか興味深かったのですが、当日のグループワークでも、それぞれが行った評価の組み立て、評価結果の解釈、問題点の抽出、リハビリテーションの工夫が、活き活きと各先生方から伝えられました。日頃よく目にする、比較的ありふれた症例であっても、患者さんの個別性(性格、社会背景など)に合わせた支援やリハビリテーションの工夫が必要であることを、改めて痛感いたしました。
どの先生方も身を乗り出して、メンバーの発表に耳を傾け、そしてざっくばらんな質問や意見交換が活発になされました。どの先生にも共通していえることは「少しでも良い臨床をしたい、という思いが強い」ということだと思います。
幕末の武士・教育者である吉田松陰は「学問に終わりはない」という明言を残しました。いくら勉強しても「もうこれで充分」「これ以上必要はない」ということは決してない、ということです。
中高生の皆さん、そして大学生の皆さん。「テストが終われば充分」「試験に合格すればそれでいい」と思ってはいないでしょうか。断じてそんなことはありません。言語聴覚士として働くということは、まさに「一生学び続ける」ことにほかなりません。ただし、「学び」の種類は何も教科書や授業・講義だけとは限りません。何よりも患者さんの症状やお姿から、多くのことを学んでいく、それが言語聴覚療法です。
一生学び続ける仕事である、言語聴覚士を目指したいと思う高校生の皆さん!!是非、東京工科大学を受験してくださいね!!
一同、キリンのように首を長くして待ってま~す!!

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福永先生ご来訪報告

| 投稿者: いけだ

川崎医療福祉大学リハビリテーション学部言語聴覚療法学科教授の福永真哉先生が、横浜で開催された日本摂食嚥下リハビリテーション学会の帰りに本学へお立ち寄りくださいました。
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原田専攻長を訪ねていらっしゃった福永先生。

授業終了後、3号館エントランスで原田専攻長とお話しされているところにちょうど通りかかり、そのままご一緒させていただきました。

ちょうどその時、専攻の4年生が通りかかり、元気よく「こんにちは!」と挨拶。
福永先生は「しっかり挨拶のできる良い学生さんですね」とお褒めくださいました。
これはまさに臨床実習の成果。ご指導くださった臨床実習指導者の先生方に、心より感謝いたします。

その後は演習室や教材作成室をご案内しつつ、情報交換という名のおしゃべりタイムへ。

 ・改正された「言語聴覚士学校養成所指定規則」と新カリキュラムで重視している点 
 ・増加した臨床実習単位への対応
 ・言語聴覚士臨床実習指導者講習会の取り組み方
 ・養成校数は増えているのに国家試験合格者数は横ばいである現状
 ・臨床実習先の先生方への感謝、そして「臨床で求められる力」を本当に養成できているのか

…と、話題は尽きることなく広がりました。

伝統校(川崎医療福祉大学)と新設校(本学)、それぞれに悩みはありますが、共通する願いはひとつ。
「臨床実習先で“うちに就職しませんか?”と声をかけられる学生を育てたい」
という点でした。

学会でお目にかかるたびご挨拶はしてきましたが、養成についてここまでじっくり語り合えたのは今回が初めて。とても貴重な機会となりました。

福永先生、またのお越しをお待ちしております👋

 

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