私が感じる言語聴覚士という仕事の魅力について
| 固定リンク 投稿者: こいずみ
こんにちは。
こいずみです。
本日は私が感じる言語聴覚士という仕事の魅力について、3つ挙げていきたいと思います。
(本当はもっとたくさんあるのですが、長くなってしまうので3つに絞りました😊)
1. 「話すこと」「聞くこと」「食べること」を支え、生活を支えることができる
「話すこと」「聞くこと」「食べること」は私たちの生活において欠かせない行為です。
言語聴覚士とは、上記のいずれかに何かしらの困難を抱える方々の支援をする専門職です。
例えば、脳血管疾患や知的・発達障害、聴覚障害などによってことばでのやり取りがスムーズにできなくなってしまった子どもや大人、あるいは摂食・嚥下(食べたり飲んだりすること)障害によりうまく食事をとることができなくなってしまった方に対して、リハビリや訓練、アドバイスを通して「できること」を増やすお手伝いをしています。
こうした支援を通じて、我々言語聴覚士は患者さんの自立した生活を後押しし、生活の質の向上をサポートします。
(この記事を書きながら改めて、仕事を通じて、「誰かの自立を支え、その一端を担える」ことのありがたさや素晴らしさにしみじみと感動しまています。本当に素敵なお仕事だと再認識いたしました。)
「話すこと」「聞くこと」「食べること」などといった人が生きていくうえで欠かせない機能においてアプローチができるということは、対象となる方々の人生に大きな変化をもたらす可能性があります。
この重要な機会に携わり、ともに「できること」の向上や改善を目指して取り組む日々を過ごせること、そして、患者さん一人ひとりの生活の質を向上させるお手伝いができることに、言語聴覚士の大きな魅力とやりがいを強く感じています。
2.多種多様な分野で活躍でき、専門性を深められる
言語聴覚士は、病院や施設、学校、福祉施設など、様々な現場で活躍しています。
どの分野でも必要とされている専門職であり、それぞれの現場に応じた支援を提供することができる柔軟さも大きな魅力の一つです。
しかし、その一方で、言語学・音声学・音響学・発達心理学・解剖学・生理学など、幅広い分野の知識が求められる専門職でもあります。
患者さんのことをより深く理解し、効果的で適切な支援を行うためには必要な知識であり、日々の努力が欠かせません。
(……なんて偉そうに書いていますが、学生当時の私は理解が追い付かず「こんなことも覚えるの?!」と授業中によくムカムカしておりましたし、最終的には頭をパンクさせておりました…😭(笑))
幅広い分野の知識を身に着けることは決して簡単なことではありませんが、言い換えれば、日々の仕事を通して専門性を深めることができ、さらに自分自身の成長をより実感できる職業の一つなのではないかと思っております。
「患者さんのために学び続けることが、結果として自分の成長にもつながる」というこの仕事の奥深さに、私はとても魅力を感じています。
3.患者さんとの深い信頼関係を築ける
より良い支援を行うために、言語聴覚士は、患者さんと密にかかわりながら、信頼関係を築いていくことが大切です。
そして患者さんご本人だけでなく、そのご家族や関係者(施設の職員、学校の先生など)、他の専門職の先生方(医師、看護師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、など)とも連携しながら、一人ひとりと真摯に向き合い、最適な支援の在り方についてをともに考え、取り組んでいきます。
特に、患者さんの日常生活や社会生活にかかわる支援が中心であるため、小さな進歩であっても、患者さんやそのご家族と一緒に喜び合える瞬間がたくさんあり、そのたびに「この仕事をしていて良かった!」と心から感じられる機会が多いです。
信頼関係を築きながら一緒に歩むこの過程に、言語聴覚士ならではのやりがいと魅力が詰まっていると思います。
以上が私の感じている言語聴覚士という仕事の魅力でした。
人々の生活に深くかかわり、自立した生活を支えるお手伝いが少しでもできるこの仕事に、私は大きな誇りと充実感を持っています。
この記事を通じて、言語聴覚士という仕事に少しでも興味を持ってくださる方が増えたら幸いです。
誰かの「言語聴覚士になりたい」という気持ちにつながり、未来の仲間が増えることを願っております。