STのお道具紹介

| 投稿者: うらの

普段、STは仕事でどんな道具を使っているのでしょうか。領域によっても若干異なりますが、領域を問わずに広く使われている道具を今日はご紹介いたします。まずはストップウォッチ。患者さんが「あー」と発声した時にどのぐらい長く続くのかとか、検査をした時にどのぐらい時間がかかるか、などを計測する時に使います。

Stopwatch

次はペンライト。皆さんのペンライトのイメージは「推し」の応援でしょうか。こんな感じ?????

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STも推しの応援をしないわけではありませんが、仕事ではこんなのを使います。患者さんの口腔内(舌や咽頭など)の観察に使います。

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次は鼻息鏡。「はないきかがみ」ではなく「びそくきょう」と読みます。患者さんが「あー」と発声した時、鼻から息が漏れていないかをチェックするための鏡です。

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さあ、これらを実際、どうやって使うのでしょうか。そんな勉強をST専攻ではしています。興味のある中高生は是非!!東京工科大学へ!!

目指す職業の理解・グループ発表!!

| 投稿者: うらの

毎週水曜2限のフレッシャーズゼミ。1年生はこれまで数週間にわたり、「目指す職業の理解」というテーマで、言語聴覚士の仕事調べに取り組んできました。あるときは図書館で本を借り、あるときはネットで情報収集し、あるときは友達と意見交換し・・・。
さあ、今日はその集大成ともいえる、グループ発表が行われました。
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「聴覚障害について」「小児領域のSTについて」のように、特定の分野を掘り下げて調べたグループもあれば、言語聴覚士の業務内容や現状を全体的に調べたグループもありました。どのグループもしっかり調べられていましたし、聞き手に分かりやすい説明となっていました。
入学して2ヶ月あまりの1年生のみんな、本当によく頑張りました!お疲れさま!!

言語聴覚士に興味のある、中学生や高校生の皆さん。6月8日(日)に開催される東京工科大学オープンキャンパスでは、ST専攻1年生がフレッシャーズゼミで発表した内容も見ることが出来ますよ!!さあ、日曜は皆で蒲田へGo!!

私が感じる言語聴覚士という仕事の魅力について

| 投稿者: こいずみ

こんにちは。

こいずみです。

 

本日は私が感じる言語聴覚士という仕事の魅力について、3つ挙げていきたいと思います。

(本当はもっとたくさんあるのですが、長くなってしまうので3つに絞りました😊)

 

1. 「話すこと」「聞くこと」「食べること」を支え、生活を支えることができる

「話すこと」「聞くこと」「食べること」は私たちの生活において欠かせない行為です。

言語聴覚士とは、上記のいずれかに何かしらの困難を抱える方々の支援をする専門職です。

例えば、脳血管疾患や知的・発達障害、聴覚障害などによってことばでのやり取りがスムーズにできなくなってしまった子どもや大人、あるいは摂食・嚥下(食べたり飲んだりすること)障害によりうまく食事をとることができなくなってしまった方に対して、リハビリや訓練、アドバイスを通して「できること」を増やすお手伝いをしています。

こうした支援を通じて、我々言語聴覚士は患者さんの自立した生活を後押しし、生活の質の向上をサポートします。

(この記事を書きながら改めて、仕事を通じて、「誰かの自立を支え、その一端を担える」ことのありがたさや素晴らしさにしみじみと感動しまています。本当に素敵なお仕事だと再認識いたしました。)

「話すこと」「聞くこと」「食べること」などといった人が生きていくうえで欠かせない機能においてアプローチができるということは、対象となる方々の人生に大きな変化をもたらす可能性があります。

この重要な機会に携わり、ともに「できること」の向上や改善を目指して取り組む日々を過ごせること、そして、患者さん一人ひとりの生活の質を向上させるお手伝いができることに、言語聴覚士の大きな魅力とやりがいを強く感じています。

 

2.多種多様な分野で活躍でき、専門性を深められる

言語聴覚士は、病院や施設、学校、福祉施設など、様々な現場で活躍しています。

どの分野でも必要とされている専門職であり、それぞれの現場に応じた支援を提供することができる柔軟さも大きな魅力の一つです。

しかし、その一方で、言語学・音声学・音響学・発達心理学・解剖学・生理学など、幅広い分野の知識が求められる専門職でもあります。

患者さんのことをより深く理解し、効果的で適切な支援を行うためには必要な知識であり、日々の努力が欠かせません。

(……なんて偉そうに書いていますが、学生当時の私は理解が追い付かず「こんなことも覚えるの?!」と授業中によくムカムカしておりましたし、最終的には頭をパンクさせておりました…😭(笑))

幅広い分野の知識を身に着けることは決して簡単なことではありませんが、言い換えれば、日々の仕事を通して専門性を深めることができ、さらに自分自身の成長をより実感できる職業の一つなのではないかと思っております。

「患者さんのために学び続けることが、結果として自分の成長にもつながる」というこの仕事の奥深さに、私はとても魅力を感じています。

 

3.患者さんとの深い信頼関係を築ける

より良い支援を行うために、言語聴覚士は、患者さんと密にかかわりながら、信頼関係を築いていくことが大切です。

そして患者さんご本人だけでなく、そのご家族や関係者(施設の職員、学校の先生など)、他の専門職の先生方(医師、看護師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、など)とも連携しながら、一人ひとりと真摯に向き合い、最適な支援の在り方についてをともに考え、取り組んでいきます。

特に、患者さんの日常生活や社会生活にかかわる支援が中心であるため、小さな進歩であっても、患者さんやそのご家族と一緒に喜び合える瞬間がたくさんあり、そのたびに「この仕事をしていて良かった!」と心から感じられる機会が多いです。

信頼関係を築きながら一緒に歩むこの過程に、言語聴覚士ならではのやりがいと魅力が詰まっていると思います。

 

以上が私の感じている言語聴覚士という仕事の魅力でした。

人々の生活に深くかかわり、自立した生活を支えるお手伝いが少しでもできるこの仕事に、私は大きな誇りと充実感を持っています。

この記事を通じて、言語聴覚士という仕事に少しでも興味を持ってくださる方が増えたら幸いです。

誰かの「言語聴覚士になりたい」という気持ちにつながり、未来の仲間が増えることを願っております。

目指す職業の理解&図書館ツアー

| 投稿者: うらの

「言語聴覚士になりたい」と思い、本学に入学してきた1年生。さて、彼ら・彼女らが抱いている言語聴覚士のイメージはどんなものでしょうか。「言葉に障害のある人に接する仕事」「病院などに勤めている人」「発達がゆっくりな子どもに接する仕事」「人の話を聴いたり親切にしたりする仕事」「国家資格」・・・どれも決して間違いではありません。でも、そもそも言語聴覚士って本当はどんな仕事なのでしょうか。日本に何人いるのでしょうか。病院以外だと、どこに働いているのでしょうか。言語聴覚療法の対象となる、言語聴覚障害の種類はどのぐらいあるのでしょうか(発達がゆっくりな子どもだけとは限りませんね)。言語聴覚士は1日どんな働き方をしているのでしょうか。・・・これらに対し、明確に答えられる1年生はそう多くないはずです。
1年生の科目であるフレッシャーズゼミでは、今日から「目指す職業の理解」についての学修が始まりました。まずは個人ワークとして、言語聴覚士の仕事について、インターネットや手持ちの書籍、資料などから調べ、次いでグループワークで、各自が持ち寄った情報を共有しました。今まであまり話したことがなかったクラスメートとも、活発な意見交換がなされました。
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グループワークで情報共有・意見交換ができたら、今度は具体的な調査の準備です。全員で4階の図書館へ行き、図書館スタッフの方々から書籍の配置、どんな本があるかの説明をしていただきました。そう、「図書館ツアー」ですね。
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ゲートで学生証をピッとタッチすることで入館ができます。中には医療系の専門書やジャーナルがたくさんあります。さあ、これで図書館の入り方や使い方はわかりましたね。これから「目指す職業の理解」のために、役に立つ資料や書籍をたくさん借りて、学びを深めていくことを期待しています。

回復期セラピストマネジャー

| 投稿者: とやま

昨日、4年生の実習施設訪問で横浜市へ行ってきました 🏥🚃💨 🏢
1期生の臨床実習からお世話になっている医療機関、今回は1年ぶりの訪問です🎵

実習指導者&学生面談前にリハ科長の先生にご挨拶させていただいたところ、
何と・・・回復期セラピストマネジャー(セラマネ)1期の方ではないですか❗

<注>
回復期セラピストマネジャーは、回復期リハビリテーション病棟協会(回復期リハ病棟協会HP )の認定資格です。
多職種のスタッフがチームを組んで自宅復帰を目指す回復期リハ病棟では、現在 1万5千人を超えるPT・OT・STがリハ業務に従事しています。
セラマネは ①入院患者及びその家族に対する質の高いリハビリテーションサービスの提供、②人的・環境的リスクに関するリスク管理及び多職種との協働、③病棟運営に寄与した組織管理(病棟マネジメント)を実践するPT・OT・STです。

私はセラマネ3期👀
回復期リハ病棟協会はPT・OT・ST合同の研修会が多く、科長の先生とも過去ご一緒した可能性が高いですねー

私の場合、回復期リハ病棟業務から離れたことで認定資格は失効💦
でも、セラマネバッジは今でも大切に保管しています✨
(確かこの辺に・・・ゴソゴソ📦)
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今春、回復期リハ病棟を有する医療機関に就職した卒業生もいましたねー
セラマネはST国家資格取得後 実務経験8年以上を必要としますが、現在は日本言語聴覚士協会や各種関連学会から様々な研修・認定制度が用意されています。
Let's 自己研鑽📚 卒業生には少しずつチャレンジして欲しいところです。

リハ科長の先生とセラマネ談義に花を咲かせた後、いよいよ実習指導者&学生面談▶️
臨床実習Ⅱの後半&臨床実習Ⅲに向けた課題を一緒に整理しました🧐
臨床実習Ⅱも残りわずか、最後まで頑張ろう ᕦ(ò_óˇ)ᕤ

「自分」を知る

| 投稿者: うらの

皆さんは人生で一番つき合いの長い相手は誰でしょうか?幼なじみ、小学校の友達…いろいろ思い浮かぶ人がいると思います。でも、実は一番つき合いの長い相手は、他でもない「自分」です。それにもかかわらず、自分のことを理解するのが一番難しいともいえます。
今日の「フレッシャーズゼミ」で1年生は、自身の強みの分析を踏まえ、強みが活かされたと思われる過去の経験(例:部活で活躍した)を振り返りました。さらに、それを踏まえ、自身の強みを目標達成にどう役立てていくか、何に活かせそうかも考えてみました。
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「大学生になったんだからいろいろやりたい」と漠然と思うよりは、口に出して、あるいは字に書いて言語化することで目標は一層具体的かつ現実的になっていきます。今日考えたことを是非、今後の4年間に活かしていってほしいと願います。まずは自分の強みを活かし、得意なことから!

*5月1日(木) 〜 5月7日(水) の大学一斉休暇期間はブログを休止いたします。
 5月8日の小泉先生から再開しますので、どうぞ首を長くしてお待ちください!!

実習地訪問

| 投稿者: うらの

昨日、臨床実習Ⅱ(評価実習)に出ている4年生の、実習地訪問に行ってきました。昼過ぎに大学を出て、JR東海道線で平塚駅下車、そこからバスに揺られること数分。プチトリップ気分でした。
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実習先の病院のリハ室に入ると、ちょうどフェイスシールドとユニフォームを身にまとった学生が、指導者の先生とともに病棟から戻ってきたところでした。ベッドサイドの患者様のところで、様々な勉強をさせていただいている様子が見てとれました。
今回訪問した病院は、私がまだ若い頃(そんな時代もあったのですよ・・・)から、一緒に勉強会で学んできた先生が技師長でいらっしゃいますので、病院やリハの様子、指導者の先生方の様子もある程度わかっており、本当に安心して実習をお願いできています。昨日の面談では、指導者の先生が、学生のレベルに合わせた声掛けや課題を考えてくださっている様子がよくわかりました。

本学ST専攻への入学を検討されている高校生の皆さん。蒲田という恵まれた立地で言語聴覚療法を学んでみませんか。大学での学びもさることながら、充実した学外実習も待っていますよ。
まずは4/29の祝日授業見学へ!!!待ってま~す!!!

1年生スキルズ

| 投稿者: うらの

ST専攻では「スキルズ」という、不定期に(最初のうちは2~3週に1回ぐらい)、1時間程度の勉強会を開催しています。この勉強会では、年次目標に沿って、大学生として、そして社会人や言語聴覚士として知って欲しい内容を取り挙げ学外実習や将来に向けて少しずつ準備を進めていきます。1年生初のスキルズは 4/11(金)に開催されました。

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この日の主な内容は、①社会人としての基本である「あいさつ」をきちんとすること。②学修面のサポートが受けられる「学修支援センター」のこと、③心身の健康のサポートを受けられる「ヘルスサポートセンター」のこと、④実習着採寸に関する連絡、などがそれでした。
寝たり余計なことをする学生は1人もなく、全員熱心に話を聴いていました。言語聴覚士になるために必要なスキルを、今のうちから少しずつ獲得していってほしいものです。
さて、スキルズ終了後。前の講義の教科書やノートを広げ、友達同士で確認し合う数名の学生の姿がそこにありました。仲間とともに協力し、そしてスキマ時間をうまく活用し・・・ 。
うんうん、いいですね。4年間ずっと続けてね!!

新4年生 就職活動ガイダンスを行いました

| 投稿者: かわかみ

東京工科大学蒲田キャンパスでは、本日4月8日から、新学期が始まりました。
大学は多くの学生達で活気で溢れています。

そんな中、来週には、言語聴覚学専攻の新4年生は、多くの学生達の臨床実習(評価実習)が始まります。
今は、実習が始まる事前準備として、検査練習、知識の総復習、検査の解釈方法等、学生が各自で勉強中です。

昨日、実習に行く直前の新4年生は、就職に関するガイダンスを受講しました。
本学には「キャリアセンター」という、就職に関する相談窓口があり、大学の職員の方達が就職に関する学生からの相談に対応してくれます。
また、「就職特任講師」という、就職に関して相談や履歴書、小論文、面接の指導をしてくださる先生がいます。
今回の就職ガイダンスでは、、キャリアセンターの職員さんと、就職特任講師の先生に講演いただきました。

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臨床実習の経験が就職活動に活かされること、実習が終わったら、国試対策をしながら、自分で計画的に就職活動をする必要があること等、学生にわかりやすくご説明いただきました。

4年生は実習、就職活動、国試とイベントが続々とやってきます。
ST専攻教員一同、全力で応援します!

来年もサクラサク春を迎えられることを祈っています🌸

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言語聴覚障害学 -言語聴覚療法のサイエンスとアート-

| 投稿者: うらの

言語聴覚療法を行うためには、専門知識や技術が必要であることは言うまでもありません。しかし、それだけが全てでもありません。ことばに障害を持つ人の人生や生活、心理状況、そしてご本人を取り巻く周りの人たちへの影響にも柔軟に働きかける必要があります。
“Medicine is an Art based on Science ”(医学はサイエンスに基づくアートである)という有名なことばがありますが、私達言語聴覚士が行っている言語聴覚療法も、まさにサイエンスとアートの双方が求められます。つい数日前、まさにこのタイトルの本が出版されました。

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言語聴覚障害学を学び始めたばかりの初学者向けの本ではありますが、そもそも「ことば」とは何か、「ことばの成り立ち」とは何か、というところにも深く、そして分かりやすく踏み込んでいます。また、実際の臨床場面や最新のトピックを取り上げた「コラム」も多く掲載されており、非常に瑞々しい1冊となっています。
著者は、言語聴覚士国家資格が制定されるよりもずっと前からこの領域を支えてきた超ベテランの先生方、そして言語学(音韻論、生成文法)、音響学の著明な専門家の先生方です。是非、これからを担う若い人たちに読んでほしいと思います。超ベテランの先生方ばかりの中、大変申し訳ない気もしますが、実は私もちょこっとコラムを書いています。

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