残席僅か!9月23日(祝) 授業見学会

| 投稿者: とやま

9月23日(月・祝)東京工科大学では受験生を対象に「研究室・授業見学会」を開催します。
▷ 東京工科大学 研究室・授業見学会のお知らせ

言語聴覚学専攻の授業見学会
対象科目 ✨発声発語障害学Ⅱ✨

☆実施時間 13時30分〜14時45分
☆授業内容 発声発語器官の機能と形態、鼻咽腔閉鎖機能
☆担当教員 生井 友紀子教授
☆教員コメント ことばを作る時に使う器官の欠損や形の異常などがあると、うまく発音ができなくなります。このような障害を理解するために、発話の症状や発声発語器官の機能や形態などを学びます。専門の授業科目を体感し、将来の学びをイメージしてみてください。

授業見学会は「事前申し込み&定員制」です ➰ 残席僅か💦
参加をご希望の方、今でしたらギリギリ間に合います!

下記ページよりお申し込みください。
▷ 授業見学会 申し込みページ

それでは、9月23日(月・祝)3号館でお待ちしていま〜す 
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失語症のある人との自由会話

| 投稿者: うらの

後期授業が始まりました。3年生は年明けからの見学実習(4週間)を控え、いよいよ様々な準備学習を始める時期となっています。
昨日から始まった「言語聴覚総合演習Ⅱ」という科目では、学生が3ブロックに分かれ、模擬患者との自由会話の練習を行いました。クラスメイト、バイト仲間、家族や親戚との会話には慣れていても、初対面で、自分よりもかなり年上で(両親や祖父母世代の場合も…)、しかも失語症のある人との会話はほとんどの学生がこれまで未体験です。身体に障害のある人のためにスロープや手すりがあるのと同じように、失語症のある人にも、症状に合わせた援助を聞き手がする必要があります。2年次・3年次で失語症のある人との会話ではどういう配慮や援助が必要かを繰り返し学修し、学生同士で練習も重ねてはきましたが、いくら講義・演習資料を穴が空くほど眺めてみても、友達同士で練習してみても、援助の仕方を真に理解することは絶対に不可能です。実際に体験してみるしかないのです。本演習での模擬患者3名は教員でしたが、いずれも成人領域の臨床経験が豊富な教員ですので、(アカデミー賞級とはいいませんが)失語症のある方の実状に合わせた振る舞いとなるよう、渾身の演技?で学生との会話に臨みました。
どの学生も緊張した面持ちで模擬患者の前に座り、懸命に会話を展開しようと必死に頑張りました。しかしながら、実際の失語症のある人(模擬患者ですが…)を前にすると、これまで座学で学んできたことや、友達同士で練習したことなどは一気にどこかへ吹き飛んでしまうようです。どうしていいかわからなくなってしまった学生もおそらく少なくないことでしょう。演習中盤に一旦タイム!として練習を止め、学生の会話はどういう点がまずかったのか、どうすればよりよいに援助につながるのかを、教員兼模擬患者からアドバイスをしました。するとその後、少しずつ改善がみられる学生が増えてきました。
90分の演習を終え、へとへとだったに違いありませんが、終了時の教員からのアドバイスにも全員、真剣に耳を傾け、盛んにメモを取る様子が見受けられました。また来週もやりますよ!!少しずつ慣れていきましょう!!

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失語・高次脳機能障害学演習Ⅲ

| 投稿者: うらの

今日は3年前期で履修する「失語・高次脳機能障害学演習Ⅲ」について少しご紹介します。
本学では2年生から失語症の学修を始めます。2年生は基礎的な知識や検査練習が中心ですが、3年生ではより臨床に近いところを学んでいきます。3年生は4月から、1~2例の模擬症例のデータをみながら、その都度グループに分かれて失語症のタイプ分類、掘り下げ検査の選択、訓練プログラムの立案と、少し難解な課題に一生懸命取り組んできました。
そして先週。グループごとに立案した訓練プログラムをもとに、PCで教材を作成しました。無料サイトからイラストを取ってきて貼り付けたり、目標語や文を記入したり、回答欄の四角やカッコを美しく作ったり・・・。最初はどのグループも手探りでしたが、徐々に慣れてくるとグループ内での役割分担(分業)も非常にスムーズでした。遊んでいる人などひとりも出ず、どの学生もむしろ、とても生き生きとしていました。
教材が出来上がったら今度は全体に向けてプレゼンテーションです。分業で作業をしていましたので、それぞれ自分が分担したパートについて「どのように考えて作ったか」「どういう点を工夫したか」などを、プロジェクターに投射された教材を指しながら説明してもらいました。どの学生も、自分のグループ以外の発表を真剣に聞き、それぞれの優れた点や工夫を大いに学んだようです。苦労して作った教材はグループだけでなく、クラス(学年)全体で共有しようという提案に満場一致で賛成の手が挙がりました。単に苦労の思い出としてだけでなく、先々の実習や、免許取得後の臨床活動にきっと役立つに違いありません。
以下は授業後、寄せられた学生からの感想です。「色んな意見が出てきていてとても勉強になった。」「自分たちの班じゃ出てこなかった意見が沢山聞けて良かった。」「どのような訓練をしたら良いかが分からなかったものの、グループメンバー全員で討論を行ったことによって、意見がまとまったり新しい発見があった。」
是非この気持ちを忘れずに、この先の学修や実習準備、そしてその先の国試へと、仲間同士力を合わせて取り組んでほしいものですね。

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言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか

| 投稿者: うらの

ある日の失語・高次脳機能障害学Ⅰ(2年前期で学修します)でのひとコマです。聴力は正常でありながら、言語音の弁別(例:/da/と/ta/の弁別が出来ない)の障害の話をしたところ、とある学生から「オノマトペ(例:ワンワン、ニャーニャー、ザーザー)はどうなのか(=通常の言語音と同じ処理なのか)」という主旨の質問がありました。うーむ、深い質問がきましたね・・・。この件、この本の中で少し紹介されています。

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音の処理は左半球の上側頭溝周辺が重要な役割を担い、環境音(例:救急車のサイレン、動物の鳴き声)の認知は右半球の上側頭溝周辺が重要であるということは既に知られていることですが、オノマトペはどうなのか。筆者は機能的MRIをいう手法を用い、この点を検証しています。詳細は省略しますが、非常にざっくり言うと、大股で歩く動画に対し、その動画に合う「ずんずん」というオノマトペを一緒に見た場合、左右どちらの上側頭溝も活動するものの、左に比し右半球の上側頭溝で強い活動が認められたということのようです。すなわち、私達はオノマトペについて、言語音と環境音の二重処理をしているということになりますね。
この本、オノマトペを中心に、子どもがどのように言語を習得していくか、その過程でどんな誤用が生じるのか、日本語以外の他の国の言語ではどうなのか、などなど様々な視点から言語の本質に迫ろうとしている、非常に魅力的な1冊です。やや難しいところもあるかもしれませんが、言語聴覚士を目指そうとする人には是非、一度読んでいただきたいですね。
ちなみに私は、毎日通勤電車の中で読んでいたのですが、つい本の中に入り込みすぎてしまい、自宅最寄り駅に到着しながらも全く気づかず、気がついたら2駅先だったことがありました・・・。

発声発語障害学Ⅲの検査演習(続)

| 投稿者: とやま

5月27日から始まった標準ディサースリア検査(AMSD)の検査演習も来週で一区切り➰▷発声発語障害学Ⅲの検査演習
受講生2名がペアを組み、今週までに計4コマの演習を実施しました。

検査演習を通して➰👀 言語聴覚士役の学生
「口腔内を触る時の力加減が難しい、不快感や負担感を与えないように気をつけたい」、「運動の回数を数えながら記録をとることが難しい」、「検査用具の衛生管理に気をつけたい」 などの感想が寄せられました。

また、患者役の学生からも 「言語聴覚士役も疲れるが患者役はもっと疲れる、患者さんの負担を最小限に抑えなければならないと感じた」、「検査中に励ましてもらえると頑張れる!」、「バイトブロックの挿入位置によって噛みやすさが全然違う」、「打診器でガツンと叩かれると痛い!」 といったリアクション📩

言語聴覚士役と患者役の双方を経験することで、新たな気づき&学ぶべき内容がありますね✨

来週の発声発語障害学Ⅲは、標準ディサースリア検査(AMSD)を全項目実施
その後、標準失語症検査補助テスト(SLTA-ST)の「発声発語器官および構音の検査」 の演習へと進みます。
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標準ディサースリア検査(AMSD)▶︎ 標準失語症検査補助テスト(SLTA-ST)
使用する検査が変わっても、発声発語器官の観察ポイントは不変です!

来週の検査演習も頑張ろう 

発声発語障害学Ⅲの検査演習

| 投稿者: とやま

3年生の発声発語障害学Ⅲでは、いよいよ構音検査の演習が始まります。
発声発語障害学? 今月の授業見学会で見ていただいた(あの?)科目です👀
▷ 5月6日 授業見学会を開催します

発声発語障害学Ⅲは、発声発語器官(ことばを話すための器官)の構造と神経・筋肉、病理学などの復習 → dysarthriaの定義と特徴(授業見学会の内容)を経て、運動の観察と声の評価までを学びました。
来週月曜からペア・ワークによる検査演習が始まります。
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検査演習では、話し方や声の特徴に加えて、口・顔面の動きを観察したり、呼吸回数を数えたり、鼻からの息漏れを測定したりと、ことばを話すための機能を項目ごとに観察・評価します。

来週の発声発語障害学Ⅲで演習する検査は、標準ディサースリア検査(AMSD)
4年生の外部臨床実習で(実際の患者さんを相手に)実施するかもしれないメジャーな検査です。
検査演習の後は、1人で実施できるようになるまで練習を重ねましょう 

5月6日 授業見学会を開催します(参加受付中)

| 投稿者: とやま

5月6日(振替休日) 言語聴覚学専攻の授業見学会を開催します。

専攻で行われている授業を体験できますよ〜
▷ 見学会の詳細&申し込みはこちら!

今回体験できる授業は ✨発声発語障害学Ⅲ✨ 3年生の科目です。
内容は dysarthriaの各タイプの理解😓

発声発語障害学Ⅲの授業では、神経や筋肉の障害によって起こる話しことばの異常(dysarthria)を学びます。
dysarthriaの患者さんは、脳卒中後に生じた口や舌の麻痺、喉の麻痺によって声がかすれたり/ガラガラ声になったり、呂律が回らず発音ができなくなったりします。相手の話は理解できるけど自分はうまく話せない➰「相手にうまく伝えることができないコミュニケーション障害」です。

神経や筋肉💪の名称、体の部位の名称が飛び交う授業・・・チョット難しい💨かもしれません。
一緒に受講する3年生は、1年生の頃から解剖学や病理学、神経や筋肉を学び、今回の授業に参加しています。

でも大丈夫! 難しく感じても心配する必要はありません✨
入学から3年が経過する頃には、神経や筋肉の名称も理解できるようになります📚

まずは大学や授業の雰囲気を見に来てくださ〜い🏢
5月6日、お待ちしていま〜す

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湯気が出そうです

| 投稿者: うらの

月曜から前期の講義が始まりました。
4年生は今日の2限に「言語聴覚障害学特別講義Ⅰ」という講義がありました。これまでの3年間に学修した知識を再度整理し、不十分な個所を理解した上で、改めて覚え直す作業が必要となります。今日のテーマは「神経系の構造・機能・病態」。来週からの実習に直結する領域ですから、本当に大切なところです。講義では知識全体を整理した上で、今日の内容に相応する国家試験の過去問や小テストを解いて、理解度を確認しました。

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どの学生も一生懸命で、部屋から湯気が出そうなくらいでした。
東京工科大学では、日々教員と学生がスクラムをがっつり組んで、学生の夢の実現に向かっています。みんな、今の勢いで実習も、そして先々の国家試験も頑張って~~!!

再試験

| 投稿者: とやま

蒲田キャンパスでは、後期授業科目の再試験が行われています。
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以前のブログで「病気その他、特にやむを得ない理由により定期試験を受験できなかった学生」の追試験をお伝えしました。
2023年度の授業最終日

再試験は「授業科目の成績が不合格となった学生」に対して実施される救済措置です。ただし、すべての授業科目で再試験が実施されるわけではありません。
医療保健学部では「科目担当教員が再試験を実施すると判断した授業科目」かつ「科目責任者が再試験対象者と判断した学生」であることが前提条件となります。

昨日、私が担当する「リハビリテーション概論」の再試験がありました。定期試験時と比べて(明らかに)勉強していると思われる学生が増えています👀 学生の目の色が変わり、試験開始時刻ギリギリまで📖📚
この勉強量が定期試験前に確保できていたら・・・と思わずにはいられません。
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来学期こそ、定期試験で合格することを目指しましょう! 
勉強は計画的に!!

とは言え、再試験は本日も続きます。
最後まで諦めずに頑張ってください 💪

失語・高次脳機能障害学演習Ⅱ

| 投稿者: うらの

本学では2年生から失語・高次脳機能障害学を本格的に勉強します。
前期では、脳損傷後に話す・聴く・読む・書くのいずれにも障害をきたす「失語症」について詳しく学修し、後期では失語症以外の高次脳機能障害について学修します。高校生の皆さんは「高次脳機能障害」という言葉をどこかで見聞きしたことはありますでしょうか。初めての人もいらっしゃるかもしれませんね。高次脳機能障害とは、脳損傷の後に言語だけでなく行為(例:歯を磨く、料理をする)、認知(例:物を見たり音を聴いたりしてそれが何かわかる)、記憶、注意、遂行機能(例:夕飯の献立を立て、買い物に行って調理をするといった一連の活動を行うために、計画を立て、実際の行動を効率的に行う能力)、社会的行動(例:意欲の低下、感情のコントロールの障害など)といった、人間特有の高次の精神活動が障害された状態のことを言います。
2年生は後期に入ってから、まず座学でこれらの各障害について学び、ある程度進んだところで「演習」として、高次脳機能障害の評価に使う検査の演習を行います。高次脳機能障害の評価で扱う検査の種類は本当にたくさんあります。それらを座学で学んだ知識と照合し、各検査が何を評価するものなのか、どのように使うのかということを、演習では小グループに分かれて取り組んでいます。写真左の学生は積み木を組み合わせる検査を実施、右のグループの学生は1枚の絵を見て、欠けているところを完成させるにはどうすればいいかを考えています。

難しいものもありますが、どの学生も興味津々で取り組んでいましたよ。
そして、学修が終わるとこんな素敵な夜景にありつけました。皆さん、大変お疲れさまでした。
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