お昼ごはんを買いに外出しようと出口に向かうと、「あれ!!!本専攻の学生さんかな???」

近づいてみると、やはり、本専攻の学生さんでした。

さらに近づくと、学生さんから「先生、私たち頑張りました!!!」と声をかけてくれました。
(一生懸命行った後に「成長」がついてきます!!!)
話を聞いてみると、私の授業で行うプレゼンの準備をしているとのこと。

3年生を対象とした「言語発達障害学演習」において、臨床の流れをつかむためにグループ発表を企画しました。
自分たちで選んだ症例報告を読み込み、そのポイントをクラスで共有。
「気管切開をしている子ども」「自閉スペクトラム症の子ども」「ことばを理解できない前言語期の子ども」「ことばは理解できるけれど意味のあることばが未獲得である子ども」「コミュニケーションがとりにくい子ども」「コミュニケーション手段としてシンボルの活用が有効であった子ども」など全11例。

全ての班が時間を厳守し、わかりやすいプレゼンを行いました(素晴らしい!!!)
症例報告書をしっかり読み込んだ上で発表していたので、科目責任者として「これも伝えたい」「あれも伝えたい」と予定よりも追加解説が多めに。
学生さんの感想を読むと、幅広い学びとなったことがわかりました。
パタン的な支援ではなく、個々の子どもに合わせた柔軟な支援を行うこと。
これは難しいことでもあり、子どもを対象とした言語聴覚士の楽しさでもあります。
【学生さんの感想】
◆私は、自発発信のない患者さんに対して、訓練を行う時は、最初から少しずつ患者さんに発語訓練をしていき、少しずつ経過をみて、発信の語を増やしていくのだと思っていた。しかし、今回聞いた症例の中で、見ぶり発信から音声発信への移行を狙って行っており、いきなり患者さんが出来ないことを行うのではなく、見ぶり発信や文字を媒介にするなど、まずは、患者さんが出来ることからはじめていき、そこから少しずつ段階をふんでいくことが大切であると学ぶことが出来た。
◆今回の講義で各班の症例発表を聞き、子ども一人ひとりに合わせた訓練や支援の重要性を再認識した。子どもの長所を活かし、短所を補うアプローチが効果を上げ、子どもの好きな遊びや身近なものを活用することでコミュニケーション能力が向上したケースが多かった。このことから、個々の特性や興味に応じた支援の視点が重要だと考えた。
◆訓練は、本当に症例によって立案の仕方が違うということがわかり、柔軟に対応していくことが必要だと感じた。
◆複数の症例を検討し、対象児の学習内容を「般化」させることの重要であると考えた。
◆様々な班の発表を聞いて、STは患者の訓練に対する反応や成長の過程によって、訓練計画を見直す柔軟性を持った対応力が大切であると改めて感じた。
話は変わりますが。。。
外山先生のブログで本専攻オープンキャンパスの予定が発表されました。
6月8日(日)の「発声発語・摂食嚥下領域祭り」にお手伝いとして参加します
(ワッショイ!!!)。
皆さんとお目にかかれることを楽しみにしています💕
▷ 💁オープンキャンパス 参加申込みはコチラ