風邪、インフルエンザシーズンに近づく

| 投稿者: よしはら

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10月も中旬になり、少しづつ気候も涼しい日が登場してきました。コロナワクチンの進捗とともに、すでにインフルエンザワクチン接種の時期になりました。コロナもワクチンと治療薬の2本立てとなれば、かなり安心できる状態になると予想されます。内服治療薬も取りざたされていますので来年は少し期待が持てます。マスク、手洗い、大声上げて多数の会食会合の自粛は続けるのが安全でしょう。医師とくに耳鼻咽喉科医は昔からマスク着用で診療、鼻出血処置時などは防護フィルター付きマスク着用、手術時はマスクはもちろん感染症合併の方の手術時は防護フィルター付きマスク手術、と若い時から1日中マスク付けても慣れっこにはなっています。以前から常に手術用マスクをつけ手術用帽子をかぶって診療していた先生も結構います。ワクチンと治療薬出ても日常の習慣は今と変えなければ、コロナのみでなくインフルエンザや花粉症の防御にもつながります。                                   

医師の診療と同様に言語聴覚土のみなさんも患者さんと密に接触します。コロナ以外のインフルエンザウイルスや風邪ウイルスの感染予防には常に注意払いたいと思います。                                                      

これからしばらく薄着と多少の厚着と交錯する天候になります。コロナはもちろん、これまでの通常の風邪に罹患しないようにしましょう。通常の風邪でも嗅覚障害や風味障害が出現します。風邪症状で微熱があったりすると、最初にコロナの検査してからでないとクリニックですぐに対応してくれない状況もありますので。

 

保護者会を実施しました

| 投稿者: いしず

先週末、Taimen_acrylic_business保護者会が開催されました。
新型コロナの感染防止のため、保護者の皆さまに直接お会いする機会は、これまで残念ながらありませんでした

そのため本専攻の教育のことやカリキュラムのことなど、ご説明をすることができなかったのですが……

今回、各学生のアドバイザーから個別にお話をさせていただくことができました

専攻の教育のことや後期の学修支援についてなど、保護者の方に直接お会いして、本専攻の方針をお伝えし、相互に確認しあう機会をもつことができたのは、本当によかったです。

週末にも関わらず、ご参加くださった保護者の皆さま、ありがとうございました。

今後もどうぞご支援をお願いいたします

鼻水について

| 投稿者: よしはら

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 鼻水は鼻汁とも称されますが、前に垂れてくるものを前鼻漏、後ろの方に流れてくるものを後鼻漏と言います。本来、鼻の中(鼻腔)は粘膜で覆われ一定の湿度が必要なため、鼻粘膜下にある鼻腺から水分は常に分泌されています。ただ、炎症などで分泌量が増えると前鼻漏となって垂れてくるため鼻をかむことになります。また副鼻腔炎などでよくみられる後鼻漏はのどに落ちて来て、気持ち悪くなり吐き出したり、一部は飲んでしまったり、さらに高齢者では気管に落下することがあり、誤嚥性肺炎を誘発することになります。                 

 

鼻汁でよく経験する疾患には、アレルギー性鼻炎の代表格である、春先のスギ花粉症、続くヒノキ花粉症、夏にはイネ科の花粉症、秋になりますとブタクサなどの花粉症が登場します。一方で1年中アレルギー性鼻炎症状を示すものにはハウスダスト(HD)、ダニ、犬や猫の皮膚、毛などが原因のものがあります。症状の程度は個人差がありますが、強い症状の患者さんは受験や仕事上で大きな妨げになります。治療法は複数ありますが、抗アレルギーの内服薬、点鼻薬、レーザーなどの手術、減感作療法としての舌下免疫治療などで多くは対応しています。                                     

 

一方で、鼻汁が減少する疾患もあり、鼻の中が乾くのもかなりつらいものです。病気でなくとも冬場の暖房などで部屋が乾燥して、鼻も口も乾いた経験者は多いと思います。鼻づまり感や痂皮付着で鼻出血しやすくなったりします。コロナ禍マスク着用が多いので、花粉症や鼻の乾燥などにはプラスに働きますが、症状強い人はそれでも防ぎきれません。日常生活に支障ある場合は耳鼻咽喉科受診して相談することお勧めします。                                                                PS:口腔粘膜、鼻粘膜にはACE2(アンギオテンシン変換酵素2)が存在しますが、これはコロナウイルスの受容体となっています。マスクをすることや、大声で騒がないとの指導の重要性はここにあります。

ST学生ための専攻NEWS⑧ 実習着をきてみた!

| 投稿者: うちやま

1年生後期の専門科目「言語聴覚基礎実習」の授業の様子を紹介します

先週は緊急事態宣言中でしたので、残念ながら遠隔で行いました。

遠隔授業といっても、ZoomとMoodleの様々な機能を活用しながら、本専攻では、アクティブに授業を行っていますよ。

 

Medical_scrub_man_white今回の授業のテーマは「身だしなみ」

1年生の皆さんには、実際に実習着を着て、身だしなみを整えてZoomに参加してもらいました。

授業では、病院や施設での実習において、なぜ身だしなみが大事なのか、実習生としてどうすべきかなどを意見交換しました。グループに分かれて、カメラ越しに、お互いの身だしなみをチェックシートに沿って確認。

「ちょっと前髪が長いかな?」「この腕時計で大丈夫?」「爪を切らないとね」など、

病院実習を想定して、気になったこと・気づいたことを指摘しあいました。

グループで身だしなみのチェックをした後、Moodleの他者評価シートにコメントを記入!

自分以外のグループメンバーの身だしなみの印象として、良い点や改善した方がよいなと思ったことなどを記入し、アドバイスをしてもらいました。

身だしなみはセルフチェックができるようになることが重要ですが、他の人(患者さんや病院の職員の方など)にどのような印象を与えているかを知ることがとても大切です。

先日の石津先生の記事にあった通り、病院・施設での臨床実習だけでなく、学内の演習でも実習着を着ます。

今回、完璧に身だしなみを整えることができていなくても、次の学内演習の時にはグループメンバーからの指摘や助言を生かして、爽やかST学生を目指しましょう

実習着を着て髪型を整えた皆さんは、普段より少し大人びて見えましたよ~

のど=喉頭を知る

| 投稿者: よしはら

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  呼吸をする、声を出すなどの動作を知るうえで、喉頭の解剖・機能を知っておくことが大切です。そもそも喉頭は脊椎動物が陸上にあがって肺呼吸を始めたときに、不要になったエラの筋肉の転用と軟骨の形態を変化させて、肺を守るために形成されたものです。両生類では左右一対の板状の軟骨と、軟骨を取り巻く括約筋と開大筋が形成され、哺乳類になると、より複雑な構造に進化します。霊長類では発声行動とともに上肢に力を込める際に息をこらえるために進化し、音声言語をもつヒトの喉頭は特に発声に適した構造に進化します(success耳鼻咽喉科第2版より)。     

私たちの喉頭はというと、男性ではわかりやすい「のど仏」のあたりになります。ここは甲状軟骨と言い、内腔に声を振動によって出す声帯が存在します。声帯は声を出すための楽器でもあり、また物を食べたり飲んだりする際に気管、肺に入らないようにする蓋にもなります(従って声門とも言われます)。また喉頭より上方の口腔咽頭、鼻腔は上気道、喉頭より下方の気管は下気道となり、吸気、呼気の出入口にもなります。                                                                

さて「喉=のど」はのど仏というようにしばしば慣用句で使われます。ただ以前に記した「耳」「口」「鼻」ほど数は多くない印象です。ちなみに「のどから手がでる」、「のど元過ぎれば熱さ忘れる」、「のどが鳴る」(美味しいものをみて食欲up)、「のどまで出かかっている」、「のどに刺さった小骨のように」、「のどを通らない」、、、、などが挙げられます。

コロナ禍にお酒を飲んで大声で話す、カラオケで無理なキーで歌いすぎるなど、自粛しているので声帯は健康的かもしれませんが、大事な対面でのdiscussion、質疑応答が制約されているのも残念です。

今やれることをきちんと.

| 投稿者: よしはら

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コロナ禍には多くの教育機関がオンライン授業を余儀なくされています。オンラインで通学もなく便利で良いという点と、face to faceではじめていろいろな事項の理解を得られるものもあり、一長一短あります。会社のテレワークも同様です。政府の会議などはテレワーク推奨している割には会議室の参集状態目立ちます。                                                    

当大学も10月中旬までオンライン授業が中心ですが、コロナの感染状況が落ち着いて対面授業がはじまることを楽しみにしています。講義の内容に関する疑問点や、質問、グループ討論や検討など、対面の方が実感がわきます。学会活動も同様で、オンラインで良くなった面もある 一方、質疑応答などの白熱感は停滞気味です。世の中のありようが一変していますが、以前と全く同じでなくとも、マイナーチェンジしながら必ず良い方向に行くものと信じています。ワクチンのみでなく、治療薬の開発、予防策などの進展で必ず新しい生活が迎えられると思います。学生さんも、将来のために今やれることをきちんとやって行きましょう。                                                   

声がかれる

| 投稿者: よしはら

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 日常生活で声がかれる(=嗄声)ことをしばしば経験すると思います。例えば大きな声で騒いだとか、カラオケで歌いすぎた翌日などは声がかれることが多い。小学生などの子供で元気な男子は、大声出しすぎて声がれの状態が続きます。子供の場合の多くは成長につれて徐々に自然改善することが多いのも特徴です。                                                                 

治療が必要な声がれ、心配な声がれもあります。原因も多彩ですが、風邪やウイルス・細菌感染による急性喉頭炎、声を使う仕事で喫煙習慣のある人の慢性喉頭炎、慢性炎症を背景に声帯に腫れを来す、結節やポリープ、声帯を動かして声を出すための反回神経の麻痺(この麻痺の原因も様々です)、喉頭腫瘍(良性も悪性もある)でとくに喉頭がんは生死にも関わります。耳鼻咽喉科医は患者さんの年齢、性別、生活環境と声がれの性状で凡その診断を推測することができます。その上で喉頭内視鏡で声帯、喉頭全体、咽頭をみて診断を進めて行きます。生活の中で声の酷使のレベルやお酒、特に喫煙歴の問診が大切になります。

                                                                    Brinkman指数(喫煙指数)という目安があります。これは1日に吸うタバコの本数 X 喫煙している年数で示すものです。例えば50歳男性で20歳からタバコを吸い1日20本平均吸っていたとすると、指数は20(本)X 30(年)= 600になります。この指数が400以上で肺がんのリスクがあり、600以上では咽頭がん、喉頭がんのリスクはかなり高くなります。600以上では仮にがんにならずともCOPD(慢性閉塞性肺疾患)となる率が高く、肺の本来の機能が低下します。タバコは心血管系にも悪影響を及ぼします。さらにCOPDがあるとコロナ感染はかなり重症化してしまいます。ヘビースモーカーでアルコール摂取が多いとその咽喉頭がんのりすくはさらに高まります。  

喫煙者は過去に比べ減ってはいるもののまだ愛煙家は多数おられ、家族友人に受動喫煙の害も及ぼす可能性があります。コロナ禍に禁煙の人が増加すること願っています。

 

 

ST学生ための専攻NEWS⑦ 後期開始!

| 投稿者: いしず

夏期休暇も、あっという間に過ぎ、今週から後期の授業が開始です。

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今日は後期の開始に際して、久しぶりに皆、集まってガイダンスを実施しました。

原田先生からは、学習に対する姿勢のこと(将来を見据えて、ちょこっと厳しい助言もあったかな)

その他、科目履修やキャリア支援、大学生活や国家試験対策に関することなど…、後期に際して確認したいことをお話しました。

 

本学は全国の新型コロナウイルスの感染状況を鑑みて、10月15日までは遠隔授業が中心 

もちろん、演習や実習科目などの一部の講義科目は、どうしても遠隔授業では実施できないので、十分な感染予防をしての対面授業を実施しますが

後期に入って、いよいよ言語聴覚学に関する科目が多くなってきた~~と感じる1期生の皆さんにとっては、遠隔での学びは残念かしら

言語聴覚学専攻では、対面授業でも遠隔授業でも、前期からさまざまなオンラインツールを用いて授業をしていました

ですので、遠隔授業でも対面授業でも、皆さんが興味をもって専門的な内容を学習できるよう、教員はやりますぞっ 

 

慎重・辛抱続く

| 投稿者: よしはら

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コロナ禍で医療のひっ迫はもちろん、様々な仕事(公的、民間含め)、研究、教育、日常生活が多大な影響を受けています。

先週、大阪で開催された日本口腔・咽頭科学会の前理事長として久しぶりに新幹線に乗り出張してきました。まずガラガラであったこと、新幹線の座席にある雑誌類はなくなり、ホテルには定番の聖書やホテル内の説明書その他備品も以前より減らし極めてシンプルになっていました。学会会長も多くの準備をしてきたのですが、制約も多く大変でした。シンポジウムの司会を担当して、シンポジストも全員現地出席でしたが、会場はかつてのような参加者より少なく、オンデマンドで見る形式になっているため活発な討論もやや控えめです。懇親会なども中止。各自の病院も皆コロナ対応で追われている状況でした。                                                            ホテルの朝食は決まったものが出されると思っていましたが、まだバイキングスタイル。ただし1テーブル1人でディスポ手袋とマスク入れを渡され、サラダやパンその他食事をとる時には素手でトング使わない配慮がなされていました。まだまだ注意を払う状況は続くものと思います。私の耳鼻咽喉科外来もマスク2重(+顔面フィルター付き)、手術用キャップかぶり、必要に応じて手袋着用が続いています。ワクチンパスポートなど検討されていますが、感染しないわけではなく、重症化が防げることで、他人には感染させうることはそのままです。関係する病院で2回接種後のDrが感染、発熱で自宅待機中です。通常の耳鼻咽喉科診療でもコロナ回復後の患者さんが訪れるようになりました。ワクチンのみでなくインフルエンザのように経口や経鼻治療薬が承認、普及していくことを期待しています。                        愛知県の野外ライブでクラスター発生のニュース、もうしばらく慎重・辛抱です。

専門性

| 投稿者: よしはら

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 専門性について考えてみます。例えば医師の場合は、医学部に入学して一般教養課程、基礎医学、臨床医学などを学び、医師国家試験を受けます。その後は研修制度が2年あり、内科、外科などの必修科を一定期間研修し、選択科として眼科や耳鼻咽喉科、皮膚科などを研修していきます。2年研修終了後、自身で好きな診療科を選択し、大学であればいわゆる医局に入局してその科を深く研修、実際の診療を行い、さらに研究を行っていきます。とくに大学に籍を置いていれば、耳鼻咽喉科の場合でも、めまい平衡、聴覚、鼻アレルギー、音声言語、頭頸部がんその他と各自の専門性は先鋭化していきます。研修後に診療科に入局せず、実地診療ではなく研究・教育を主体とした基礎医学系に進む先生、研究所勤務、厚労省などの行政関係に進む先生と多彩です。まれには会計士や弁護士資格を取る人もいます。言語聴覚土として医療現場に携わる人にも、発声・発語の障害、聴覚系障害、嚥下障害と、現場のニーズに応じてほぼ全てに関わる場合もあれば、嚥下困難患者さん、小児の発達障害に関わる方、人工内耳手術後のリハビリを専門にとより専門に特化していく人と様々でしょう。いずれも患者さんと医療者としての自分と関りが重要です。一方で医師の場合でも、精神科などは患者さんと話をする時間も長くなりますが、放射線診断医などは画像検査から疾患を類推する仕事で患者さんと会話の少ない科もあります。病理医や法医学医では亡くなった方の病因や死因の特定に関わり、患者さんとのコミュニケーションにも濃淡はあります。言語聴覚士を目指される方も、解剖や生理学をはじめ幅広く知識を吸収し、国家資格を得た後には自分に合った職場を選択し、職場のニーズにも柔軟に応じていくことが理想です。さらに学校や大学の言語聴覚士の育成に関わる教員を目指す人も出てくるでしょう。9月、まだコロナ禍ですが将来見据えていろいろなことを考え、学んでいきましょう。

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