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てにをはって難しい?

| 投稿者: うらの

先日、家族がこんな本を買ってきました。なになに、これ、なんなの?と思い、思わず手に取りページをめくってみました。

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もともとは日本語を学習している外国人向け、あるいは日本語教師のための書籍なのですが、日本語ネイティヴの私にとっても大変興味深く、つい手にとってしみじみと?読んでしまいました。
まず、助詞には格助詞、並列助詞、接続助詞、副助詞、終助詞、複合助詞があり、助詞と同様、単独では用いられないけれども語について意味を加えるものに接頭辞・接尾辞があるという分類から始まっています。そして、それぞれの助詞の役割(例:格助詞-主に名詞に付いて、他の語との関係を表す)と具体的な例文とともに機能が説明されています。たとえば「が」という格助詞であっても、「出来事や新たにわかったことなど、新事実を表す」機能(例:私浦野です)、「主語や話題を表す疑問詞に付いて疑問文を作る」機能(例:いついい?)に始まり、合計11もの機能があることが説明されています。へえ、確かにねえ。普段当たり前のように使っているけど、改めて概説を読むとその通りだなあと納得します。外国人が日本語を習得するのは本当に大変なことなんでしょうね。
転じて失語症の方に目を向けると、単に助詞の種類だけでなく、同じ助詞であっても機能により獲得(または障害)のされやすさは変わるのではないか、という疑問も生まれてきます。
言語聴覚士という、ことばを扱う仕事を目指す人には是非読んでいただきたい1冊です。抵抗感なく読める本だと思いますよ。

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