実習の振り返り
| 固定リンク 投稿者: うらの
4年生のほとんどが今月中旬頃、4週間の臨床実習から帰学しました。あー終わった終わった、ではありません。昔、遠足が終わって学校に戻ってきた時、先生が必ず言いましたよね。「これで終わりではありません。家に無事に帰るまでが遠足です」と。そうです、臨床実習もそれと同じです。学校に戻ってきてもまだ実習は終わっていません。実習での学びと気づき、自身の課題と今後に向けた展望を整理し終わるところまでが実習です。
帰学後、学生は担当教員と面談を繰り返し、実習でどんな患者さんを見せていただいたか、どんな検査をさせていただいたか、どういうところがうまくいかなかったのか、どんな勉強が足りていなかったのか、指導者の先生からどんなご指導をいただいたのか・・・様々なことを整理しました。うまく言語化できなかったり、考えが充分整理できていなかった学生も、教員との面談で少しずつ考えがまとまってきたり、自分の言葉で気づきを述べられるようになってきました。
教員との振り返り面談を終え、いよいよ締めくくりは口頭試問です。教員からのいくつかの質問に、学生は緊張した面持ちで一生懸命答えます。実習振り返りの集大成ですね。厳しい言い方になりますが、「わかっているけどうまく言葉に出来ない」はありません。他者に分かるよう、考えを分かりやすくまとめて言語化できて初めて、本当に「わかった」ことになるといえます。4年生ひとりひとりが自身の学びや課題をしっかり言語化できる様子を口頭試問で確認することができ、教員として本当に嬉しく思いました。
この調子で是非、次の実習も乗り切ってほしいものだと思います。