紙の辞書のススメ
| 固定リンク 投稿者: うらの
スマホ、PC、電子書籍、電子辞書。今は何もかもが電子ですね。大学でも講義に関する事柄、事務処理、会議、あらゆるものが電子ベースで行われています。昭和生まれのおばちゃん教員はなかなかすべてについていけるわけではなく、周りの先生方に教えていただきながら、たどたどしくも何とか使っているというのが正直なところです。
そんなアナログ人間の言い訳に聴こえるかもしれませんが、紙には紙の良さがあります。特に辞書。単に語の意味や読み方、書き方だけでなく、細かい用法やその語を使った慣用句、熟語、関連表現まで書いてあったりしますから、様々な場面で役立ちます。また、同じ言葉を複数の辞書で調べてみると、微妙に表現が違ったりするのもとても興味深いです。そして、何といってもペラペラとめくる時のあの手触りと質感、そして音が何とも言えません。勿論、かさばったり重かったりするのは難点ではありますが、それらを帳消しにしてなお余りある良さがあるように思います。
言語聴覚士を志す皆さん。電子辞書も便利ですが、是非紙の辞書も使ってみてください。ある単語がどのような表現で説明されているのか、どのような用法で用いられているのか、単に眺めるだけでも充分面白いですよ。言語聴覚士は言葉に障害のある人たちへの支援を仕事としますから、人への興味や優しさも勿論ですが、言葉そのものに対する関心も是非持ってほしいなと思います。