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脳損傷のスズキさん 今日も全滅

| 投稿者: うらの

今日は「脳損傷のスズキさん 今日も全滅」という本を紹介します。
作者は41歳の若さで脳梗塞になり、高次脳機能障害となった鈴木大介さんです。
高次脳機能障害とは、脳卒中や交通外傷、転倒などの脳損傷が原因で、記憶・注意・思考・言語・行為などの認知機能が障害されることをいいます。ちょうど本学では2年生が後期に一通り学修を終えたところですね。講義ではこれまでの臨床経験から、実際の生活場面でどんな問題が生じるのか、患者さんがどんなことでどのように困っているのかをなるべく 具体例を挙げ、分かりやすく説明をと心がけてはいますが、イメージが沸きにくい学生も少なからずいるようです。
ある日手にしたこの本、本当にリアリティに溢れていましたが、個人的に一番ハッとさせられたのは「よく言われる症状はだいたい当事者感覚とずれている!」という記述でした。「疲れやすい」「気が散りやすい」・・・これらのシンプルな言葉で症状を表現し、講義内で説明したこともあったかと思うのですが、当事者の中で起こっていることはそんなに単純なことではないと改めて反省させられました。
ネタバレになってしまってはいけませんので、詳細への言及は控えますが、既に高次脳機能障害を学んだ学生だけでなく、これから学ぶ学生、高次脳機能障害という言葉を初めて知った高校生にとってもオススメです。漫画ですから読みやすいですよ。

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