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耳が聞こえにくい高齢者は認知症になりやすい?

| 投稿者: とやま

3月3日(日)に第18回四国言語聴覚学会で一般公開講座をすることになりました。
講座テーマは「耳が聞こえにくい高齢者は認知症になりやすい?」です。

海外の研究では、中年期に難聴があると高齢期の認知症リスクが約2倍上昇するというデータが発表されています。世界保健機関WHOの「認知機能低下および認知症のリスク低減に関するガイドライン」でも、認知症予防のための具体的な介入の一つに「難聴の管理」が挙げられていますね。
そして、最近の研究では「認知機能低下のリスクが高い70~84歳は、聴覚介入(補聴器装用)により認知機能の低下が48%抑制された」ことが報告されています。
(参考)Hearing intervention versus health education control to reduce cognitive decline in older adults with hearing loss in the USA (ACHIEVE): a multicentre, randomised controlled trial

言語聴覚士は、その名の通り「言語」と「聴覚」を専門とする医療職です。
私が学生の頃は「患者さんの言語を評価するためには、聴覚と視覚の評価から始めましょう! 聴覚の評価なくして言語の評価はできません!!」と、耳にタコができるほど聞かされました。聴力検査の演習(特にお子さんの検査)では「音の呈示回数(検査音を聞いてもらう回数)をいかに少なくして聞こえの測定値を得るのか」の実技指導を、繰り返し受けた記憶が。。。
そしてここ数年、言語聴覚士の領域では、お子さんの聞こえのみならず、大人の聞こえに対する関心が(これまで以上に)高まっています。

一般市民向けの講座につき、言語聴覚に詳しい方にとっては物足りない内容かもしれません。

自宅からオンラインで参加可能(参加費はもちろん無料)
もしよろしければ、どうぞ〜
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