本の紹介
| 固定リンク 投稿者: うらの
本学では後期試験を終え、現在再試験の真っ最中です。是非悔いの残らないよう、精一杯頑張ってほしいですね。
高校生の皆さんは1~2年生は定期試験の準備、3年生は卒業式のことや4月からの進学に向けた準備でせわしないことと思いますが、言語聴覚士を目指すぞ!と決めた人にも、言語聴覚士ってどうなんだろう、と迷っている人にも、春休みに是非読んでいただきたい本があります。「言葉を超えて 失語症を生きるということ」(星湖舎)という本です。
約4年前の2020年に、4月25日が「失語症の日」として記念日に認定されました。その「失語症の日制定委員会」のメンバーを中心に編まれたのがこの書籍なのですが、執筆者は失語症当事者、当事者をサポートしているご家族、そして失語症のある人を支えて活動をしている言語聴覚士や関係団体の方など総勢11名に及びます。中には発症から15年にわたる経過を綴っておられる方もいらっしゃいます。失語症のある方は単に病院でリハビリテーションを行えばそれで終わりではありません。その後も地域で、家庭で、社会で生活をしていかなければならないのですが、どんな思いで生活をしておられるのか、どんな支援を必要としているのか、ご家族はどんな思いでサポートしているのか・・・。それらがありありと綴られている1冊です。
執筆者ひとりひとりの肉筆原稿を最大限尊重したというこの本、是非多くの方に読んでいただきたいと思います。失語症って何だろう、言語聴覚士って何だろう、まだよくわからないけれど読んでみよう、それでも充分だと思いますよ。
« 学食はまだ開いています | トップページ | 再試験 »