第47回日本高次脳機能障害学会学術総会に参加しました
| 固定リンク 投稿者: うらの
10/28(土)、29(日)の2日間、仙台国際センターで第47回高次脳機能障害学会が開催されました。JR仙台駅から地下鉄に揺られること数駅、乗車時間は実質5分程度で会場の「国際センター」に到着。駅のそばにある「五色沼」はフィギュアスケート発祥の地とのことで、国際センター駅前には羽生結弦さんと荒川静香さんが氷上で美しく踊っているシーンのイラストや、お2人の手形を押した大きなパネルが飾られています。
私は学会前日の10/26(木)早朝に現地に到着、まず「ICT・AI時代の高次脳機能障害」というテーマのサテライトセミナーに参加し、夕方からは代議員会に出席しました。そして学会当日。朝7:45からとある研究班の会議に出席した後、いよいよ全体のプログラムに参加です。今回は「ひろがる つながる 高次脳機能障害」というテーマで、193の一般演題に加え、会長講演、ワークショップ、シンポジウムなど、盛り沢山な内容が熱く展開されました。1日目夕方には「症例検討会」というのもあり、非常に難しいけれども興味深い症例の提示と、活発なディスカッションが繰り広げられました。
私はSTになった初年度からこの学会に参加し、発表したり論文を掲載してもらったりしてきましたが、決してそれはひとりの力ではなく、いかに多くの先生方に、様々な形でご指導やサポートを受けてきたのかということを、今回改めて痛感しました。今回のテーマである「ひろがる つながる」を身をもって実感したといったところです。
ところで、日本高次脳機能障害学会と日本神経心理学会により「臨床神経心理士」という認定資格が少し前に制定されました。この資格は、前述の学会のいずれかに何年か在籍し、活動実績のある者が講習会を受け、さらに資格試験に合格することで「臨床神経心理士」の称号がいただけるというものです。既に2回の試験が終了しておりますが、本学からは私と川上先生が、いずれも第1回目の試験で資格を取得しました。先月の神経心理学会から、臨床神経心理士の合格者にバッチとシールが配布されることになったのですが、私は先月うっかり受け取るのを忘れてしまいました。今回は忘れずにちゃんと受け取ってきましたよ。この分野において常に研鑽を続ける者であるという印のようなものでしょうね。