失語・高次脳機能障害学演習Ⅱ
| 固定リンク 投稿者: うらの
本学では2年生から失語・高次脳機能障害学を本格的に勉強します。
前期では、脳損傷後に話す・聴く・読む・書くのいずれにも障害をきたす「失語症」について詳しく学修し、後期では失語症以外の高次脳機能障害について学修します。高校生の皆さんは「高次脳機能障害」という言葉をどこかで見聞きしたことはありますでしょうか。初めての人もいらっしゃるかもしれませんね。高次脳機能障害とは、脳損傷の後に言語だけでなく行為(例:歯を磨く、料理をする)、認知(例:物を見たり音を聴いたりしてそれが何かわかる)、記憶、注意、遂行機能(例:夕飯の献立を立て、買い物に行って調理をするといった一連の活動を行うために、計画を立て、実際の行動を効率的に行う能力)、社会的行動(例:意欲の低下、感情のコントロールの障害など)といった、人間特有の高次の精神活動が障害された状態のことを言います。
2年生は後期に入ってから、まず座学でこれらの各障害について学び、ある程度進んだところで「演習」として、高次脳機能障害の評価に使う検査の演習を行います。高次脳機能障害の評価で扱う検査の種類は本当にたくさんあります。それらを座学で学んだ知識と照合し、各検査が何を評価するものなのか、どのように使うのかということを、演習では小グループに分かれて取り組んでいます。写真左の学生は積み木を組み合わせる検査を実施、右のグループの学生は1枚の絵を見て、欠けているところを完成させるにはどうすればいいかを考えています。
難しいものもありますが、どの学生も興味津々で取り組んでいましたよ。
そして、学修が終わるとこんな素敵な夜景にありつけました。皆さん、大変お疲れさまでした。