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スムーズに話すことができない体験をしました

| 投稿者: いけだ

吃音学(3年後期)において、DAF(Delayed Auditory Feedback:遅延聴覚フィードバック)装置を使ってスムーズに話すことができない体験をしました。

私は機械弱い系STなので、授業前に内山先生に装置の使用方法についてご教授いただきました。
その様子はX〔旧Twitter〕にて報告済みです。

Daf

DAF装置を使って話すと、自分が発した声が少し遅れて聴こえるので、話す速度がいつもと比べてゆっくり、声の高低が不自然、言葉の一部を繰り返す等、スムーズに話すことが難しくなります。

学生さんには皆の前でフリートーク(自己紹介、最近はまっていること等)と絵本の音読(「おおきなかぶ」「ノンタンぶらんこのせて」)をやってもらいました。

学生さんの感想を一部紹介します。

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◆自分の想像以上に話しにくく、体が自分のものじゃないような感覚になりました。言葉が詰まり、そのため速度が落ち、自分自身変な話し方になっていることは自分の感覚や、クラスの人の声で分かるけれど、スムーズに話せないので、恥ずかしさがありました。短い時間だけ体験したにもかかわらずとても疲れたので、吃音の方は思っている以上にかなり大変な日常を送っているのだろうと思いました。

DAFを用いた非流暢発話体験で吃音やつっかえが出てしまうかもしれないと思いながら、クラスメイトの前で話すことの抵抗感と緊張感を体験しました。体験を行った数分でそのように感じたのに対し、実際に吃音を持っている方は毎日そのように感じながら生活していると考えると、症状だけでなく計り知れないほど精神的に疲労してしまうだろうなと改めて感じることが出来ました。

話そうとして声を発すると声が遅れて聴こえて話しにくかった。また自分が上手く話せているのかも自覚することが出来なかった。このような事から吃音の辛さが分かり、回避をしたくなる気持ちも分かった。

自分の声が遅れて聞こえてくることで話すことがまとまらなかったり呂律が回らなかったり、発話が遅くなったりと不便なことばかりでした。
・・・

吃音のある人の苦悩を疑似体験できたことがわかりました。

次は「評価」「訓練」について学びます。

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