摂食嚥下障害学演習
| 固定リンク 投稿者: とやま
本日の3年生の授業「摂食嚥下障害学演習」は、観察・問診〜嚥下スクリーニングの演習でした。
嚥下障害とは、食べ物や飲み物を口の中に取り込んでから飲み込むまでのプロセスが、正常に機能しなくなった状態を指します。言語聴覚学専攻の3年生は、毎週火曜「摂食嚥下障害学/講義」2コマ、毎週金曜は「摂食嚥下障害学演習/演習」2コマを現在学んでいます📚
*大学の授業は1コマ 90分です。
本日の演習では、嚥下に関連した問診・質問紙の実施、栄養に関する質問紙、顔・口の観察と簡易評価、嚥下のスクリーニングまで➰臨床における一連の流れを学習しました。
嚥下のスクリーニングは、飲み込みの問題が ”ありそう” or ”なさそう" を ふるい分ける簡易検査です。唾液は飲み込めるのか? 水は飲み込めるのか? ゼリーやプリンであれば飲み込めるのか? などを評価します。
スクリーニングそのものは短時間で終了しますが、上手に飲み込めるのか? もしくは、飲み込みの問題が疑われるのか? を判断するには、観察すべき事項が沢山あります🧐
食べ物を飲み込む前後の声の変化や呼吸の変化を観察したり、聴診器を使って飲み込みの音(ゴックン音)を確認したり、食べ終わった後の口のなか(食べ物が残っていないか)を確認したり・・・本当に大忙しです💦
臨床現場では、上手に飲み込めていないにも関わらず、ムセない(食べ物・飲み物が気管に入っても咳が出ない)患者さんがいます。そのため、些細な変化も見逃さない観察力、観察・収集した情報を統合する力が言語聴覚士には求められます。練習を重ねて、正しい嚥下スクリーニングの技術を身につけて欲しいですね🩺
来週は、機器を使用した標準的な飲み込みの検査(嚥下造影検査と嚥下内視鏡検査)を学びま〜す