国際学会参加記③ ╴ポスター発表〔池田〕╴
| 固定リンク 投稿者: いけだ
ニュージーランドに到着して3日目、今回のメインイベントのポスター発表日です。
前日、ポスター発表会場を確認したところ、規模と雰囲気が日本の学会場と似ていたのでホッとしました。
「ポスターを貼るボードはどこかしら?」と探し始めてすぐに見つかりました。
なんと、入り口入ってすぐの目につくところ!!!緊張度が一気にアップ。
ボードについていた「シール付のマジックテープ」で貼り付けます。
高さ、左右を確認し、貼り付け完了!!!
職場で印刷した不織布のポスターを小さい段ボールに入れて大事に運んできたのですが、ややシワが多め。「見ることができれば良い」という考えなので全く問題なしです。
今回は吃音について発表しました。
タイトルは「吃音が改善した成人1事例における吃音症状が重いと思うことの自己評価の変化」
訓練開始から2年3ヵ月後に症状が寛解した発達性吃音のある30代の方の一事例研究です。
月1回の面談時に毎回吃音に関する38項目の質問紙調査(5件法)を記入してもらっていました。
その質問項目の中に「吃音症状が重いと思う」という項目があり、対象の結果は「どちらともいえない」から「全くあてはまらない」に推移しました。症状に関する自己評価の変化と関連の高いことを明らかにするために分析を行いました。
会場がすいている時に今回成田空港からご一緒させていただいている能登谷先生と外山先生とポスター前で撮影。良い記念になりました。
多くの方がポスターを見てくれました。ありがとうございます。
熱心に見てくださっている方に「写真を撮ってもよいかしら」とお声かけしたところ、察してくださってノリノリでポーズを作ってくれました(数ポーズも)。私も彼女のテンションに合わせてノリノリで撮影。
撮影を終えると、二人は顔を見合わせて自分たちのノリを振り返って大笑い。
心が通じ合った瞬間でした。
笑顔の素敵なニュージーランドの言語聴覚士の先生、ご協力に心より感謝いたします。
その後、長くポスターを見てくださっている方がいたのでお声かけしようか迷っていたところ、「耳鼻科医です」と聞き慣れている日本語で声をかけていただきました。
今回の症例に用いた吃音訓練法(RASS理論に基づく「年表方式のメンタルリハーサル法」)に興味を持ってくださったようでしたので、日本語で説明できる嬉しさもあり、詳しく説明しました。
質問もしてくださって、とても貴重な時間となりました。
そして、帰り際に「うちの言語聴覚士に伝えておきます」という嬉しいお言葉をいただきました。
コツコツではありますが、私が実践している吃音訓練法(RASS理論に基づく吃音訓練)の成果を伝える活動を継続していきたいと考えています。
無事ポスター発表を終えることができました。
めでたし、めでたし。
2日後は外山先生のポスター発表です!!!