学会参加記③ ~著書完売御礼!!!~
| 固定リンク 投稿者: いけだ
第49回日本コミュニケーション障害学会学術講演会ネタで引っ張っていますが、今回が最終回となります。
今回は、2022年2月末に学苑社さんから出版させていただいた書籍「学校でできる言語・コミュニケーション発達支援入門~事例から学ぶことばを引き出すコツ~」についてです。
本書は、編者初体験の書籍となります。
学会書籍販売ブースに自分の本が置かれるかもしれないということが夢のようで(現実として受け入れられず)、「絵や図が多いので、学会場には置くに値しないと判断されて置かれていないのかもしれない(他の先生のTwitterで確認したら置いてありました)」「私の本だけたくさん残っていたらどうしよう」等といろいろ考えてしまい、2022年6月に新潟で開催された第23回日本言語聴覚学会では書籍販売ブースに近寄れず。。。
今回の第49回日本コミュニケーション障害学会学術講演会(2023年7月)では・・・
【1日目】
書籍販売ブース前を素通りしながら横目でチラっと確認。
「置いてある(嬉)!!!」。学会場の書籍販売ブースに置いてあることを初めて自分の目で確認することができました。恥ずかしいような嬉しいような。。。
【2日目】
1日目と同じように素通りしながら確認。
「ない!!!」
「もしかして?」と販売している方にお声かけしたところ、完売したとのこと。
(ご挨拶が2日目となり申し訳ございませんでした)
今回、学会場で小児領域において著名な言語聴覚士の先生に初めてご挨拶させていただく機会がありました。
ありがたいことに私の書籍をご存じであったようで「学校の先生にお目にかかる際はか・な・ら・ず(「お・も・て・な・し」の言い方のように強調されました)紹介させていただいています」ということばをかけていただきました。とても嬉しかったです。
多くの方にお力添えをいただきながら、本書が言語発達障害のある子どもを支援する方々の元へ届き始めていることがわかりました。
本書の執筆は、学校の先生方(特別支援学校、特別支援学級、通級指導教室、通常の学級)と連携させていただいた経験がきっかけとなっています。
児童・生徒さんの言語評価結果を担当の先生に伝える際、根拠となる資料や支援の具体例を提示した方がわかりやすいと考え、何冊も本を抱えて学校を訪問していました。
言語聴覚士が読んでいる本は専門的なものが多く、「発達」「構音(発音)」「吃音」「嚥下」等、領域別になっています。
わかりやすい内容のものが1冊になっている本があると連携しやすいだろうと思っていました。
もう1つは連携していた特別支援学級の先生のコメントが心に響きました。
「池田先生から言語評価結果を伝えられると今の子どもの状態がわかる。そして、それらの発達を促すために何をしたらよいかを教えてもらうとやるべきことがわかる。再訪問の際に子どもの伸びている小さな変化を解説してもらうと『確かに伸びていると実感する』。しかし、前回目標にしていたことを達成した後、次に何をしたらよいかわからない」
学校の先生と「言語に関する発達のものさし」を用いて子どもの今の状態を共有しながら連携を行うと進めやすいのかもしれないと思い、「ことばの理解面」「ことばの表出面」「構音(発音)」「ひらがな文字」の発達に関する資料を加えました。
本書には、言語障害のある子どもの支援を行う際の根拠となる資料と言語発達障害に関するリハビリの考え方がわかる事例を掲載しています。
詳しく知りたい方は、学苑社さんのHPをご覧ください。