小児領域を専門としているので、研究や依頼等で幼稚園、子ども園、保育園、学校を訪問する機会があります。

5～6年前、ある幼稚園を訪問しました。

どこの園に行っても、好奇心旺盛な子ども達から「誰のママ？」と尋ねられます。

多くの子ども達は「ママ」だった。しかし・・・。

床に座って年中の男の子とお話していた時のことでした。

そのお子さんは、私の顔を観察しながら「どこから来たの？」「どうして来たの？」等とたくさん質問してくれました。（興味をもってもらえるのは嬉しいですね）。

しばらくしてから、

「どちらかというと、ママというよりはおばあちゃんの方が近いみたい」と。

素晴らしい観察力。。。素晴らしい考察力。。。素晴らしい表現力。。。。

子ども達のお母さんよりは随分とお姉さんであることは事実。
受け止めました（笑）

たくさん話を聞いてもらって満足している子どもは、他者に対する興味が高まります。
自分から初めて会った人、年齢が異なる人に話しかけますので、コミュニケーションを行う機会が増えます。（コミュニケーション実践回数が多いということです）
生活の中でやりとりを楽しみながらコミュニケーション能力を磨いていきます。

子育て中は、子どもに対する指示が多くなりますが、子どもの主体的な言動を受け止めるということも子どもの成長やことばの発達にはとても重要です。