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本の紹介

| 投稿者: うらの

言語聴覚士の仕事に興味のある高校生、進路選択をちょっと迷っている高校生、失語症について学び始めたばかりの大学生、失語症って何だろうと単純に疑問に思っている人。どんな人にもお勧めしたい本を今日はご紹介いたします。
主婦の友社から昨年10月に出版された、「こう見えて失語症です」という本です。
この本は、若くして脳出血を発症され、失語症になったご主人の生活の様子(入院中のこと、退院してからのこと、復職に至るまでのこと)が、奥様の視点で書かれています。奥様はもともと出版社勤務のライターだったとのことで、文章は非常にわかりやすいですし、失語症状の解説はまんがで説明されていますので、とても読みやすく、高校生にもわかりやすい本だと思います。
ファミレスやカフェ、買い物、映画、通院、投票、そして復職。失語症がありながらも、日常に立ちはだかる壁にどのように向き合い、どのように乗り越えていったのか。困難を乗り越えしなやかに回復する能力のことを「レジリエンス」といいますが、この本では、障害を抱えても高い「レジリエンス」を持つこのご夫婦から多くを学ぶことができます。
ちなみに著者である奥様は、ご主人が失語症になったのをきっかけに言語聴覚士の養成校に入学し、国家試験に合格され、言語聴覚士として活躍されていらっしゃいます。これから言語聴覚士になろうとする皆さんの大先輩ですね。

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