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失語・高次脳機能障害学Ⅰ

| 投稿者: うらの

新年度が始まって早くも1か月が過ぎようとしています。                                       今日は、言語聴覚学専攻の2年生が学修している「失語・高次脳機能障害学Ⅰ」について、ほんの少しだけご紹介します。この講義では「失語症」という言語障害と、「高次脳機能障害」(たくさんありますが、たとえば注意機能の障害、記憶の障害など。また別の機会に述べます)について学修しますが、2年生は今、「失語症」について本格的に学び始めたところです。

「失語症」という文字だけを見ると、単に「話す」ことだけが障害されるのではないかと思う人も多いでしょうが、実は「失語症」は単に「話す」ことだけでなく、人の話を聞いて理解する」「字を読む」「字を書く」ことも障害されてしまいます。そしてその原因は、私たちの脳にある言語をつかさどる中枢(言語野といいます)が、病気や外傷(事故や転落など)によって損傷されてしまうことにあります。2年生の皆さんは、まずは「話す」「聴く」「読む」「書く」が障害されるとどういうことになるのかを学んでいますが、その後、少しずつ具体的な失語症のタイプへと学修が進んでいく予定です。                                              毎回の講義の初めに失語症の方たちの発話サンプルをいくつか聴いてもらうようにしているのですが、2年生は皆、それぞれハッとした表情で、とても真剣に耳を傾けています。そして、講義終了後の質問・感想(リアクションペーパーといいます)には、失語症の方の発話に関する質問だけでなく、聞き手である私たちがどのように対応したらよいのか、という質問も複数寄せられています。若い学生さんたちが瑞々しい感性で失語症の症状を受け止め、失語症を抱えて生きていく方たちの「味方」になろうと熱心に学修していることを、私もとても嬉しく思います。

「言語聴覚士」に少しでも興味を持っている高校生の皆さん。東京工科大学で学んでみませんか。教員一同、心よりお待ちしております。

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