小さなお友達から学んだこと①
| 固定リンク 投稿者: いけだ
子どもの頃は、あんなに楽しかった公園。
今行くと、「寒い(動かないから当然ですね)」「座るところはないかしら」「早く帰りたい」等とネガティブなことばかり浮かんできます。
子どもの世界を理解しようとすることは、子どもを対象とした言語訓練にプラスになると思い、時々小さなお友達と一緒に遊んでいます。
<小さなお友達から教えてもらったことを2つご紹介>
①子どもは大人が重視していないものも情報としてキャッチして楽しんでいる
一緒に歩いている時、急に走り出し、道端にしゃがんで何かを見ているお友達。近寄ってみると・・・
子ども:「タンポポが咲いている!!!」「かわいいね」と。
池:「ほんとうだね、かわいいね」
(あぁ、タンポポが咲いていることに気がついていなかった)
②日々の生活の様々な場面で大人以上の想像力を働かせて楽しんでいる
子ども:「あの雲、ソフトクリームみたいだね」
池:「ほんとうだね、おいしそう!!!」(あぁ、最近空を見上げていなかった)
・・・・・
子ども:「その服、羊さんみたいだね」
池:「確かに、羊みたいだね」(あぁ、その発想はなかった)
大人は知識や経験を重ねていることもあり、子どもに教える立場と思っていますが、その関係は一方通行ではなく子どもからも多くのことを学ぶことができます。
子どもは大人が重視していないようなことも含めて多くのことから刺激を受け、想像力を働かせながら時間をかけていろいろなことを学んでいます。
豊かなことばを育てるという視点におていは、受動的な刺激だけではなく、子どもが自分から求めていく主体的な学びも重要です。
特に遊びにおいて、大人主導ではなく子どもの世界に大人が合わせる場面のある環境は主体性が育ちやすいということを臨床の場でお話しすることがあります。
それを聞いた保護者が、時間がとれる時に子どもの視点になることを意識してくれます。
そして、「こうしたら嬉しいだろうな」「どうしたら楽しんでくれるかな」等と子どもの気持ちに沿って応答するようになると子どもの表情が活き活きとしてきて、学びのアンテナがグングン広がっていきます。
子どもは楽しい、大人も子どものそのような様子を見ていて嬉しいと両者ともにhappy。
そのような様子を見届けることができた私もhappy 。
子どもの世界を学んだ後、毎回思うこと。
それは、大人は「効率」を第一に考えているということ。
それはそれで大事なこと。
だけれど、時折今日の雲はどのような形をしているか空を見上げてみようかな。