広~くて深~い言語聴覚士・・・世界へはばたいて
| 固定リンク 投稿者: いくい
こんにちは!
学会で京都に来ています。
第67回日本音声言語医学会総会・学術講演会です。
日本音声言語医学会は、音声障害、構音障害、言語障害、高次機能障害、聴覚障害、嚥下障害など、幅広い分野をカバーしています。学会員は医師、言語聴覚士だけでなく、音響学や音声学などの研究者もいます。幅広い分野について、多種多様の人が集まっていることが学会の特徴のひとつです。
今回の学会のテーマは「世界レベルの音声治療を」というものです。
特別講演だけでなく、複数のシンポジウムやパネルでも、音声治療をとりあげています。
音声治療は、医学的に音声障害と診断された患者さんに対して行う医学的な治療のひとつです。外科的手術や薬物治療は医師が行い、一般的には音声治療は言語聴覚士が実施します。
言語聴覚士の国家資格取得者は全国に約3万7千人です。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会によれば、そのうち音声治療を(ほぼ日常的に)している言語聴覚士は、100人足らずといわれています。音声障害診療は、耳鼻咽喉科医師との診察が必須であることから、音声治療ができる施設の少なさということもあります。
今回の学会では、「世界レベル」ということから、さまざまなセッションが準備されていました。国際学会での基本スキルと題して、―英語発表の留意点と国際学会の楽しみ方―というようなセッションもありました。
言語聴覚士といっても、さまざまな分野がありますし、また言語聴覚士としての活動は国内に限らず世界に広がっています。
言語聴覚士の世界は、深~くて、広~い・・・広~くて、深~い!
そんなことをあらためて実感したのでした・・・