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アクティブ・ラーニング!!!

| 投稿者: いけだ

言語発達障害学の授業では、アクティブ・ラーニング(能動的学修)も取り入れています。

今年度、発達障害のコマでは、1人1冊当事者や当時者の家族が書いた本を読んで、プレゼンをしてもらいました。

言語聴覚療法は、患者さんと信頼関係を築くことが訓練の第一歩であり、信頼関係を築くためにはその方の困っていることを理解しようとする姿勢も重要となります。

同じ障害であっても人によって困難なことは異なるため、「〇〇障害の人への支援」ではなく、「〇〇障害のある△△さんへの支援」という視点をもてるようになることがこのプレゼンの目的の1つでした。

本は大学や家の近所の図書館から借りた人、家族から借りた人、私が授業で紹介した本を読みたいと借りに来た学生さんもいました。

<学生さんが借りにきた本>

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学生さんの感想をいくつか紹介します。

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・当事者の視点ならではの発見がたくさんあった。その中で私が気になったのは、周りの理解のなさで、それゆえの偏見である。私もそうだが、もしもこの学部に進んでおらず、発達障害について学ぶ機会が無かったら、自分で調べない限り知らなかっただろうと思う。中学校、高校で発達障害について学ぶ機会をもっと増やす必要があると思う。また、現代では、YouTube で発達障害について当事者がわかりやすく伝えてくれるチャンネルがいくつもあるため、それを教室でみんなで見るような時間を設けることもできるだろう。

・クラスの人の発表を聞いて、自分の中の「普通」を基準に判断せずに、自分と違うからといって分からない存在なのではなく、その人自身の気持ちをしっかり見ることが大切だと思いました。また、障害を持って生まれた人たちは自分ではどうにもならないのに恥ずかしい経験や、辛い経験が多く、自尊心が低い傾向があるため、将来支援をする中で、できる面をたくさん見て一緒に頑張りたいと思いました。
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このような感想を読むと、一歩一歩言語聴覚士に向かって前進している学生さんの成長がわかり、嬉しくなります。

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