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訓練教材を手作りしました!!!

| 投稿者: いけだ

今は市販の訓練教材が多くなりましたが、私が養成校に通っていた頃は非常に少なく、
養成校の先生から「物を見たら訓練教材だと思いなさい」と教えてもらいました。

最初は???でしたが、だんだん面白くなってきて、
100円ショップに行ったらどれもこれも訓練教材に見えてきて、ワクワクが止まりませんでした。

子どもを対象とした訓練では、子どもが上りやすい小さな階段を作って発達を促します。
それらのスモールステップは様々な視点で作っていきますが、訓練教材の選択も重要なポイントとなります。

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左の写真は、現場で働いていた時に100円ショップで購入したもので手作りした訓練教材です。

ビンに巻かれたテープの色に合わせてストローを入れてもらう弁別課題です。

ことばの発達は、弁別力や記憶力等のことばではない基礎的な力が支えとなっているため、ことばの発達を促すために、このような弁別課題も実施します。

ストローの曲がる部分がひっかかってストンと入らないことを楽しんでくれる子どもがいたりと予想外のことも起こり、作成時も訓練実施時も私にとって楽しい時間となります。

入れるものを細い棒にすると指先の巧緻性、ビンの数を増やすと見比べる力という点で難易度が上がる等、「こうしたい」「ああしたい」が次々出てきます。

現場ではやることが多いので、就職した職場に訓練教材を購入するための潤沢な予算があれば、教材を作るために時間をかけずに市販の教材を購入すると良いと思います。

使いたいと思う訓練教材が販売されていない時に、子どものことを思い浮かべながら「こうかな」「ああかな」と手作りしたり、市販の教材をどう使うと難易度がつけられるか等と工夫を加える作業も言語聴覚士のやりがいの1つだと感じています。

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