聞きなし … 空耳アワー … トーキョートッキョ キョカキョク!?
| 固定リンク 投稿者: いくい
先週のブログでホトトギスのお話をしました。
ホトトギスはカッコウ科に分類される鳥です。カッコウは「カッコー」と鳴く・・・というよりは・・・本当は、私たちには「カッコー」と聞こえるように鳴くというのが正しいでしょう。
ホトトギスの鳴き声は「キョ キョ キョ・・・」と聞こえることになっています。
これが「ホ・ト・ト・ギ・ス」と聞こえるともいわれています。
さらに・・・なんと・・・「トーキョートッキョキョカキョク」と聞こえるともいわれます。
「トーキョートッキョキョカキョク」って あの早口言葉の「東京特許許可局」!?
東京特許許可局って・・・ホトトギスが話すの?なんて思う人はまさかいらっしゃらないと思います。
このようにある音が、主に動物や鳥の鳴き声ですが、それを人間の言葉に当てはめて聞くことを「聞きなし」といいます。
言語聴覚士になるために、言語聴覚学を学んだものにとっては、これほど面白いものはありません。話しことばの音の専門家ですから。
「聞きなし」は自分になじんだ言葉に聞こえるので、英語になじんでいると英語に、中国語になじんでいると中国語に聞こえます。
「聞きなし」としてすでに知られているものには・・・例えば・・・鶯です。
ご存じの通り「 ホー ホケキョー 」ですが、これは「法華経」です。
「聞きなし」は自分になじんだ言葉に聞こえるのです。すなわち英語になじんでいる人は英語に、中国語になじんでいる人は中国語に聞こえます。直接「聞きなし」とは関係ありませんが、英語では、犬の鳴き声が「ワンワン」ではなく、鶏の鳴き声も「コケコッコー」でもないことは英語の授業で学ばれたことと思います。同じ鳴き声なのに、人間の言語が異なると、その鳴き声が違って聞こえる・・・ということを不思議に思いました。
これを最高に面白くしたもののひとつに、タモリさんのテレビ番組の中の「空耳アワー」があります。これは、英語の歌が、日本語を話しているように聞こえるというものです。「空耳アワー」の話は・・・また次回に・・・ つ づ く