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暑さ寒さも・・・

| 投稿者: うちやま

Ohagi_botamochi今日は『春分の日』 お彼岸のお中日にあたります。

二十四節季の一つ、春分や秋分は太陽が真東から昇って真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ同じになります。そして、春は春分を境に昼間の時間が長くなっていき、秋は秋分を境に昼間の時間が短くなっていきます。

「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように、彼岸ごろには夏の厳しい暑さや冬の寒さが和らぎ、過ごしやすい気候になります。また、この意味から転じて、”辛いことや厳しい状況もいつかは終わりがくる”という意味で用いられることもあります。

このような慣用句やことわざは、実は言語聴覚士の評価や訓練課題でも多く取り入れられています。

例えば、「犬も歩けば…」と言われたら、「…棒にあたる」と続きをいうことができますね。

他にも、「可愛い子には・・・旅をさせよ」「朱に交われば・・・赤くなる」「塵も積もれば・・・山となる」など。

失語症のある方の中には、簡単な質問に答えたり、絵の名前を言ったりすることができなくても、ことわざの前部分を聞いて、続きを答えることができる場合があります。

「時計」や「鉛筆」といった身近にあるものの名前を答えることも難しい重度の方が、スラスラとことわざの続きを言えたときには毎回驚かされます。スラスラと言えたけれど、どんな意味なのかはさっぱり分からないという場合もあります。それがその方の言語症状の特徴の一つなのです。

症状を正しく評価することは、適切な訓練プログラムを考え、リハビリテーションを行っていく上でとても重要です。もしかしたらこの症状があるかも…と思ったときには、複数のことわざを用いて同じ反応がみられるかを評価しています。

皆さんは、有名なことわざや慣用句、いくつ知っていますか??

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