地域とのつながり
| 固定リンク 投稿者: うちやま
この便箋と封筒、実は『紙コップ』を再利用して作られています!
先日のブログで触れた大田区の施設で、一つ一つ手作りされているものです。
手作りならではの味わいがあって、誰に手紙を書こうかな~とワクワクしますね
こちらの施設では、障害のある方が働くための訓練を行う「就労継続支援B型」という福祉サービスを提供しています。また、障害があって介護が必要な方の日中活動の場として、簡単な作業やレクリエーション活動を行っています。
施設には、身体に麻痺がある方や、言葉の障害がある方など、様々な方が通所されています。年代も10代から60代の方まで幅広く、とてもにぎやかです。障害のある方々が社会の中で働く機会や作業を通したリハビリテーションの一環として、スタッフの皆さんと一緒にこのような紙製品の製作に取り組まれているのです。
私も施設を訪問する際に皆さんの作業の様子を見る機会があるのですが、紙コップから製品になるまで、とてもたくさんの工程があります。
紙コップ内側にあるビニールをはがしたり、紙を細かくちぎったり、水と一緒にミキサーにかけたり、紙すきをしたり、デザインを考えたり…。
様々な工程の中から、通所されている方のできることに合わせて作業を分担し、たくさんの人の手でやっと一つの製品ができあがっています。
例えば、椅子にずっと座っていることは難しいけれどミキサーのボタンを押して1分間待つことはできる方、細かい作業は苦手だけどスタッフが手伝えば片手で1枚ずつビニールをはがすことができる方…など。
通所されているお一人お一人に合わせて、一人でできることを見つけたり、どうやったらできるのかを考えたりすることで、スタッフの関わりを通して皆さん熱心に作業に取り組まれています。
そうやって出来上がる製品はどれも1点もので、味わい深いものに仕上がっていますよ。
できることを見つける・工夫する姿勢は、言語聴覚士のリハビリテーションでも欠かせないもので、他の専門職から学ぶこともたくさんあります!
地域とのつながりをこれからも大切にしていきたいと思っています