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外食でのSTあるある

| 投稿者: うちやま

コロナ禍で感染予防のために外食を控えているのですが、先日どうしてもお肉が食べたくて、久しぶりに蒲田のお店で外食もちろん個食黙食で

熱々の鉄板の上に、ステーキとハンバーグが半分ずつ、サラダ、ご飯、付け合わせのじゃがいもや人参のグラッセ…やっぱり家では味わえない美味しさでした~

特にマッシュポテトが絶品で、北海道から直送の「キタアカリ」というじゃがいもを使っているそうです。

美味しく食べつつ、「少しじゃがいもの粒があるけど、噛まなくても舌で十分に押しつぶせる軟らかさ、もう少しのばせばミキサー食でも良さそうだなぁ…」と感じていました。

Photo_20220225115002以前のブログで、身近にある嚥下(えんげ)調整食のことを紹介しました。

「嚥下調整食」とは、噛む力や飲み込む力が弱くなった方に対して、食事の形態や硬さ・まとまりやすさなどを調整して提供される食事のことです。

STをしていると、普段の食事でも「これだったら噛む力や飲み込みの力が弱くても安心して食べられそう」というものを、つい無意識に探してしまいます。

ここのマッシュポテトは、美味しいだけでなく、口の中でまとまりやすく、噛まなくても飲み込めて、とても良かったです。それと、ステーキに別添のガーリックバターは、ホイップバターで口当たりがよくて飲み込みやすいだけでなく、味がしっかりついているので食がすすみます(嚥下食はどうしても食感が同じようになりがちなので、味のインパクトは大事!)。

メインのハンバーグも軟らかくて、デミグラスソースにとろみがついていたので、ハンバーグを小さめにカ

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ットしてソースと一緒にすれば、患者さんでも食べやすい食事になります。〆のアイスクリーム(季節限定の苺アイス)もなめらかで、このままで嚥下調整食としても提供できます。

飲み込みの障害があると、「家族と一緒に外食を楽しめない」という患者さんの声をよく聞きます。飲み込みの機能に合わせた軟らかいお食事やとろみのついたメニューを提供しているお店もありますが、まだまだごく少数。

そんなときに、「どのようなものであれば安全に食べられるか」「どういうことに気を付けたらよいか」という知識があれば、普段行っているお店のメニューの中から、飲み込みの障害のある患者さんでも食べられるメニューを選んで、一緒に楽しむことができます。
「退院したら回転ずしに行きたい!」という患者さんには、〔そのまま食べてもよいもの、小さくカットするもの、避けてほしいもの〕などのアドバイスをしたことがありました。日常の食事の中で、無意識に飲み込みやすい食べ物を探してしまうSTの習性が、外食をしたい患者さんへのアドバイスに役立ちました

食べることは単なる栄養補給だけでなく、楽しみや団らんの場でもあります。飲み込みの障害に関する正しい知識を患者さんやご家族にお伝えすることも、言語聴覚士の大事な役割です

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