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まっててください

| 投稿者: わたなべ

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所用があり、とある公共的機関の窓口に行き、変更届を提出しました。身分証明証の提示を求められ、確認が終わったあとに「受付番号の書かれた控え」を渡されました。そのときに「まっててください」と言われたので、窓口の目の前にある待合用の椅子に腰かけて、TVや掲示物を眺めたりして待っていました。10分経っても20分経っても呼ばれません。窓口は客もいなく忙しくなさそうなんだけどなぁ。でも、手続きに時間がかかっているのかな?と辛抱強く待ち続けました(雪国育ちな人間なので、我慢することは慣れているのです)。

すると、ほかの職員の方が近寄ってきて「何か御用ですか?窓口を閉める時間になりましたので」と言われてびっくりしました。

慌てて窓口に行き確認したら、どうやら「まっててください」ではなく、(控えを)「もっててください」と言われたことが判明しました!うーん、「ま」と「も」の1文字違いです。しかも子音の「m」は同じで母音が「a」と「o」の微妙な違いだけだったわけです。そのときの状況(文脈)から「待っててください」と言われたものだとばかり完全に誤解していました。憤りよりも恥ずかしい気持ちで一杯で、そそくさと帰ってきました。

コミュニケーションって、難しいですね。

今回の件では、窓口の方が悪いと一方的に責める気持ちはないです。ディス・コミュニケーション(コミュニケーションの不全)は、双方向の責任だからです。コミュニケーションはそもそも相互交渉によって成立するものですからね。お互いの共同作業。

少し待ち時間が長いかな?と思ったら、私も早めに窓口で確認すべきでした。さらには、「まっててください」と言われたら(聞こえたら)「待っていれば良いのですね?」と復唱して確認すれば良かったのでした。

どんなに正しいこと(正確なこと)を話したとしても、相手がきちんと理解したかどうか、相手の反応を確認しながら、伝える内容や伝え方を修正することも大切ですね。そして、聞き手も復唱するなり確認が必要。

日常生活の、こんな何気ないところにも、言語聴覚士として、感じること、学ばされることがたくさんあります。

コミュニケーションは、難しいけれど面白いですね!

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