一病息災
| 固定リンク 投稿者: わたなべ
東京は晴れ間が多いとはいえ、吹く風がまだ冷たく寒い日も多いですね。でも、もう春はすぐそこまで近づいていますね。そして、新型コロナウイルスの新規陽性者数も少しずつ低下しているようです。
さて、無病息災という四字熟語があります。病気をせずに健康で過ごすという意味ですね。一方、「一病息災」という類語もよく使われます。ちょっとした病気があることによって一層健康に気をつけて元気で過ごすことができるという考えです。どちらも良い意味で使いますが、病との向き合い方は、少し異なりますね。病を悪者として扱うかどうか。
年齢のせいもありますが体質の問題もあり、私は日ごろ、病院やクリニックで定期的にお世話になっています。確かに病気がないことに越したことがないのですが、許容できる範囲の病気でしたら、それを機に健康でいられるように身体を気遣うことができるかもしれませんね。まさに一病息災の考え方です。
なお、患者になってみることは、一人の言語聴覚士として貴重な経験となりえます。病気(障害)を受容するときの心理的葛藤を理解するのに役に立つかもしれません。そして、医療サービスを受ける際に、患者として医療従事者に対して期待したいことを理解できるかもしれません。さらに、医療だけではなく、法で定められている社会福祉サービスの諸制度の理解を深めることもできることでしょう。
また、病気だけではないですね。様々な悩み、苦しみも、確かに辛いものですが、それを糧に新しい世界が開かれることがあるかもしれません。克服したり無くしたりできなくても、共存・共生しながら、心理的に昇華させることだってできるかもしれません。一悩息災、一苦息災とも言えるでしょうか。
ともあれ、皆さま、良い祝日をお過ごしください!