蒲田キャンパス図書館で、学術誌を読もう!
| 固定リンク 投稿者: わたなべ
年末の記事で、図書館のことを少し紹介いたしました。
今日は、学術誌(学術雑誌)について、紹介いたします。
学術誌は、研究成果(論文や報告、総説等)が掲載された冊子です。基本的には、それぞれの学術研究団体(いわゆる「学会」)が年に数回、定期刊行物として刊行しています。会員にならないと購読できません。そのため、原則的にバックナンバーを書店で購入することはできません。最近では、紙媒体だけではなく、デジタルデータとしてPDFの形でオンライン化されて公開されていることも増えてきました。しかし、紙の雑誌ならではの味わいもありますね。
本学の蒲田キャンパスには、医療保健学部があるため、医療分野の学術誌がたくさん所蔵されています。言語聴覚学専攻、言語聴覚士に関係する雑誌を、一部ですが紹介しますね。
「言語聴覚研究」です。言語聴覚士の職能団体である一般社団法人 日本言語聴覚士協会(日本言語聴覚学会)の雑誌です。言語聴覚療法全般が研究対象です。
「高次脳機能研究」です。一般社団法人 日本高次脳機能障害学会の雑誌です。主に、失語症や高次脳機能障害についての研究成果が掲載されています。
「認知言語学研究」です。日本認知言語学会の雑誌です。認知言語学とは、ざっくり説明すると、人間の認知能力と言語との関係性について研究する学問です。
「発達障害研究」です。日本発達障害学会の機関誌です。
「月刊発達教育」です。公益社団法人 発達協会の月刊誌です。とても読みやすい雑誌ですので、学生に特にお勧めです。
以上が、日本の雑誌でした。
ここからは、外国の雑誌も紹介します。
"American Journal of Speech-Language Pathology" 通称AJSLPです。Pathologyは病理学のことです。発話と言語の病理学ですね。
ASHA(The American Speech-Language-Hearing Association)の雑誌です。日本言語聴覚士協会と同様に、ASHAはアメリカの言語聴覚士協会です。
”American Journal of Audiology” 通称AJAです。 Audiology は聴覚学のことです。
こちらも上述のASHAの雑誌です。ASHAは、AJSLP, AJAのほかに、JSLHR(Journal of Speech, Language, and Hearing Rsearch)とLSHSS(Language, Speech, and Hearing Services In Schools)も刊行しています。複数の領域で専門誌を定期刊行するのは凄いですね。
"Brain - A Journal of Neurology"
その名の通り、脳、神経学の研究成果が掲載されている世界的に著名な雑誌です。
これら以外にも、まだまだたくさんの学術雑誌が蒲田キャンパスに所蔵されています。また、オンラインの雑誌も、学生であれば閲覧やダウンロードが可能です。研究用の文献を無料で自由に閲覧できるのは、大学の図書館ならではの魅力ですね。
学生の皆さんには、ぜひ大学図書館をより多く活用していただきたいと願っています。