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身近なお店でも買える嚥下調整食

| 投稿者: うちやま

先日のブログで、病院での治療食と嚥下(えんげ)調整食について紹介しました!

「治療食」とは、病気の治療にあわせて塩分や脂質などの量を調整して提供される食事「嚥下調整食」とは、噛む力や飲み込む力が弱くなった方に対して、食事の形態や硬さ・まとまりやすさなどを調整して提供される食事のことを指します。

病院に入院されている患者さんだけでなく、ご自宅で過ごされている方の中にも、安全に食べるために嚥下調整食の用意が必要な方がおられます。

その際には、患者さんの食べる力に合わせた嚥下調整食を自宅でどのように用意するのか、退院される前に患者さん本人やご家族・自宅に退院してから関わるスタッフ(ケアマネジャーや訪問看護ステーション・デイサービスの担当者など)を交えてよく相談します。

例えば、『朝食はご家族が家で用意し、昼食はデイサービスで食べる、夕食は嚥下調整食を宅配してくれるサービスを利用する』など、言語聴覚士は、他の専門職と連携しながら、個々の患者さんに合わせた対応を考えていきます。

ご自宅で嚥下調整食の用意ができるように、まず管理栄養士さんから嚥下調整食の作り方や栄養バランスのポイントを説明していただきます。そして、実際にご家族に家で作ったものを持ってきてもらって確認したり、入院中から患者さん自身が自分でお茶にとろみをつける練習をしたりすることもありました。

また、今は『市販の嚥下調整食』もとても充実しています。
温めるだけで食べられるレトルトタイプの嚥下調整食や少量でも必要な栄養が摂れるゼリータイプの栄養補助食品、水分に簡単にとろみが付けられるとろみ調整剤などが、身近なスーパーやドラッグストアでもたくさん売られていますよ。

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長く家で介護をされているある患者さんの奥様からは「昔は離乳食しかなかったけど、今は介護食として売られているものが増えたから、時間がないときにはとても便利」とお話されていました。病院と同じものが近くで買えることは、患者さんの安心にもつながりますね。

ぜひお近くのお店で、一度チェックしてみてくださいね

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