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病院の治療食と嚥下調整食

| 投稿者: うちやま

Hospital_nyuin_syokuji先日のブログで、病院で提供される食事について少しご紹介しました!

病院では、皆さんが普段食べられているような食事(一般食・普通食・常食)だけでなく、治療食として、塩分や脂質・たんぱく質などの量を調整した食事も用意されており、病気の治療に合わせて提供されています。

また、食事制限の必要がなくても、飲み込む力が弱くなってくると、普通の食事ではむせてしまったり、のどに引っかかったりして、安全に食べることが難しくなってきます。むせながら無理して食事を続けていると、そのことが原因で肺炎になってしまうこともあり、とても危険なのです。

そのような方には、飲み込みの力に合わせて、食事の形態や硬さ、まとまりやすさなどを調整した食事(=嚥下調整食)が提供されます。

「嚥下(えんげ)」とは、食べ物を飲み込んで口から胃まで送ること。

例えば、今日の献立がカレーであれば、普通のお食事の方には「大きめのお野菜やお肉がごろごろ入ったカレー」、飲み込む力が弱くなって嚥下調整食が必要な方には「具材を軟らかく小さくしたカレー」や「ミキサーにかけてペースト状なったカレー」が提供されるという具合です。

もし、嚥下調整食で、かつ食事制限のある治療食が必要な方には、特に管理栄養士さんと一緒に献立の内容を調整します。
嚥下調整食の献立の中で、食事制限に合わせてご飯やおかずの内容・量を調整してもらい、摂取カロリーが不足する場合には市販のゼリータイプの栄養補助食品を追加するなど、細かく内容を考えていました。

言語聴覚士は、様々な専門職と連携しながら、どのようなお食事であれば安全に食べられるのかどのようなことに注意したら良いのか、といったことを評価し、それぞれの患者さんに提供する食事形態を調整したり、患者さんやご家族にアドバイスをしたりしています。

食べることは楽しみの一つ

安心して美味しい食事が続けられるように、言語聴覚士が活躍しています

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