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解剖学、生理学の理解

| 投稿者: よしはら

Kamata1

ST専攻の学生のみなさんにとって解剖学、とくに聴覚系、発声発語系の解剖学は必須の内容ですが、教科書にある平面的な図から、立体的な構造を理解するのが難しい印象です。内耳の構造、咽頭や喉頭の構造は複雑ですが、ある程度把握していないと生理的な機能へと結びつきません。動画を使用したり、模型などに触れて少しづつ判ってくるのですが、医学部のように病院での実際の診療・検査などを診ることができればよいのですが、それも困難ですので反復して説明するのが一番効果的と考えます。在学中、2年目、3年目となるにつれて、実習も入りイメージはつかめてくることでしょう。耳鼻咽喉科における解剖学、生理学は激変することはありませんが、検査法についてはどんどん進化しています。かつては喉頭を診察するのに間接喉頭鏡なるものを使用し、上咽頭も後鼻鏡を使用しなかなかテクニックのいる技術でしたが、現在は内視鏡で十分かつより確実に診察可能です。古い機器を使った経験のある耳鼻咽喉科医はおそらく50歳代以上でしょう。頭にある丸い鏡のような額帯鏡(医師のトレードマークのような)も使用する先生は減少し、LEDなどの明るい機器を使用するようになってきました。こういった変化は学問、医療機器の進歩により今後もどんどん変化していくことでしょう。STの方の検査・治療法も変化の波は例外なく出てきます。ただ現状すでに認めてられている教科書の知識、検査や治療法はまず習得した上で将来の変化に対応していきましょう。

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