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嬉しい報告

| 投稿者: うちやま

Tegami_yomu_woman_binsen先日、長く担当していた患者さんから嬉しい報告をもらいました

高校生のときに交通事故で入院された方で、当時は事故の影響で、覚えたり、集中したり、気持ちをコントロールしたりすることが苦手になっていました。

こういった症状は「高次脳機能障害」といわれます。

健康な人にとっては何ともないことでも、高次脳機能障害があると何倍もの時間やエネルギーが必要になったり、イライラしてしまったりすることが多くあります。また、見た目では分かりにくいために、周囲の人に障害と気づかれず、理解されにくい側面もあります。

私が担当していた時の彼女を思い起こすと、長いリハビリテーションの中で少しずつ自分の苦手さに気づき、どうしたら良いのか対処方法を自分なりに考えられるようになってきていました。

今は、個別の訓練は卒業となり、障害福祉サービスを利用しながら働くための練習をしているそうです。

まだまだ体調や気持ちが不安定になりやすく、リハビリテーション科と精神科に通院して薬を調整していたそうですが、それでも途中で通うことができなくなったり、周囲とトラブルになったりしたことも度々あったようです。

そんな彼女から、今回「通院の頻度が減ったこと」「仕事の時間が増えたこと」の報告をもらいました。

訓練を担当していた際に、彼女と掲げていたリハビリテーションの目標は「自立/自律」

できることがまた一つ増えたことをとても嬉しく感じました

※ブログ掲載にあたり、本人の了承を得ています。

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