芸術家のくすり箱 ー 芸術家をサポート
| 固定リンク 投稿者: いくい
声は、心身の状態を表すサイン、すなわち健康のバロメーターでもあります。私は言語聴覚士として、声についてセミナーでお話をする機会があります。一般の方向けもあれば、学校教員向けなど、声を使う職業の方が対象のこともあります。10年以上前から、「芸術家のくすり箱」というNPO法人主催のセミナーで、声を使う芸術家の方々を対象にお話しする機会を得てきました。
声を使う芸術家というと、歌手や声楽家だけではありません。邦楽もあります。また声優や役者など演劇関係もあります。先月11月初旬、この「芸術家のくすり箱」主催で「青年劇場」という劇団の方を対象に声についてお話してきました。
「芸術家のくすり箱」について少しご紹介します。名前の通り、「芸術家の方々の活動基盤としてのヘルスケア」サポートをするNPO法人です。https://www.artists-care.com/
日本での芸術(・芸能)への国や地方自治体などによる支援は、欧米に比べると少ないといえます。そのため、芸術(・芸能)だけで生活できる人は少なく、アルバイトをしながら・・・という人が多くなります。心身ともに過酷な状況の中で、健康を維持すること、また痛めたときの対処など、どれも簡単ではありません。そこで、芸術家の人たちをサポートしようと、NPO法人は設立されました。
ダンサーや俳優など、身体を使って表現をおこなう芸術家に対して健康面、特に身体のメンテナンスについてのサポートをしています。セミナーもしますし、実際にケアが必要な場合の支援をすることもあるようです。写真は実際の劇場現場でのケアの様子です。
こちらの写真は、芸術家向けではなく、そのサポートやケアをする治療師向けのセミナーの様子です。
つづく・・・