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銀鈴会「声の祭典」

| 投稿者: よしはら

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 先日、コロナ禍で中止が続いていました、喉頭摘出された患者さんの音声獲得を目指す会「銀鈴会」の集会に参加してきました。全国の会は日本喉摘者団体連合会(日喉連)で私も顧問を務め、東京支部は銀鈴会(こちらも常任顧問を務めております)で日喉連とともに東京に本部を置きます。11月13日東京都障害者福祉会館で開催された「声の祭典」では19名の方が3分間食道発声のスピーチをされ、私含め5人の耳鼻咽喉科医が審査員としての参加でした。またデモンストレーションとして電気喉頭を用いての発声2名、気管食道のシャントによる発声の方2名がスピーチを披露されました。厳しく採点により順位がつきますが、優勝されたのは女性の方、審査員ほぼ同意見での受賞でした。通常声を出すための喉頭・声帯が失われることは大変なストレスですが、皆さん銀鈴会や各地の会でトレーニングを受け残された食道や遊離空腸から音を発する技術を習得され、コミュニケーションをとられる姿を目の当たりにすると大変な驚きです。審査員の耳鼻咽喉科医は喉頭がんなどで手術(摘出)を行った側ですが、リハビリを重ね社会復帰を果たした姿を拝見すると心から良かったと思います。

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