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地元を知る

| 投稿者: うちやま

私は大学卒業後、4年次の臨床実習でお世話になった山梨県内の病院へ言語聴覚士として就職しました。

実習中も、就職してからも、患者さんとの会話の中でよく『出身地』の話題があがりました。

私の地元は静岡県浜松市。楽器やバイク産業が盛んで、浜名湖の名産うなぎだけでなく、最近は餃子の街としても有名です。

 

「トラックに乗っていたころ、仕事で自動車部品を運んでいたな」

「昔、家族で舘山寺温泉に泊まったよ」

「さわやかのげんこつハンバーグが美味しいよね」 

・・・などなど、患者さんと私の地元、浜松の話で盛り上がったことも多くありました。

 

Nigaoe_tokugawa_ieyasu山梨では、特に年配の方から「三方ヶ原の戦い」のことを伺う機会もありました。1573年、甲斐の武田信玄が、織田信長・徳川家康の連合軍に圧勝した戦いです。

観光や名産品の話題だけでなく、歴史上の偉人や出来事など、言語聴覚療法の中では多岐にわたって地元の知識が問われます。

といっても、実は患者さんから教えていただくことも多く、意外と地元にいても知らなかったことに気づかされました。

日常の他愛のない会話は、患者さんのことを知り信頼関係を築いていく上で大事なことです。

それだけでなく、言語聴覚士は患者さんと会話をしながら、コミュニケーションの状態や言語の症状を把握します。

つまり、日常会話こそ患者さんの評価には欠かせない大きな意味のあるもので、言語聴覚士が着目する重要なポイントなのです。

 

「地元の話」は患者さんと共有できる話として取り挙げやすく、日常会話のきっかけになりますね。

学生さんには、自分の地元のことや大学のある大田区蒲田のことをより知ってほしいなと思いますし、私自身もカマタをもっと知りたいなぁと思います

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