検査でのコミュニケーション技術:メガネをとる=メガネをかける???
| 固定リンク 投稿者: いくい
先日、健康診断をうけました。
視力検査のところに来ました。
私「メガネを持ってきていますが、どうしましょうか?」
検査担当者「では、メガネをとって(て)ください」と小さく聞こえた。
私「はい。わかりました」と私はカバンを横に置きました。
検査担当者「メガネをとってください」とまた小さく聞こえた。
私「え?」
隣にいた検査担当者が大声で「だからメガネをかけるの!メガネかけて!」
私「すみません・・・」とメガネをカバンから取り出して、メガネをかけて視力検査をしました。
こんな簡単な場面のはずなのに・・・誤解の無いようにコミュニケーションするって・・・簡単ではないのですね。
この場合、「メガネをかけてください。裸眼ではなく、メガネをかけた状態で視力検査をします」といえば、誤解することはありませんでした。怒鳴られる必要もありません。安心して円滑に検査を受けることができたでしょう。残念・・・
メガネをとる・・・といえば
- メガネをかけずに取ったまま(はずしたまま)にする
- メガネを(カバンから)取り出す
などの意味があります。
これは健康診断でしたので、検査担当者は不慣れなかただったのかもしれません。
医療現場で患者さんに対して検査をする場合、患者さんが不安なく安心して検査を受けられるようにします。私たち医療者は細心の注意をはらい、コミュニケーション技術を駆使します。検査をするときの患者さんへの声のかけ方から、どのようなことばを使うのかなど、吟味します。
検査技術には、ただ検査マニュアルに沿ってただしく検査をするということだけでなく、こうしたコミュニケーション技術が必要なのです。言語聴覚士にも必須の技術です。言語聴覚学専攻の4年間でしっかりと学んで技術を身に着けていきま~す。