キンモクセイの香りの思い出 と 嗅覚障害
| 固定リンク 投稿者: いくい
9月末くらいになると、どこからともなく香ってくるのが 金木犀(キンモクセイ)の香りです。 強く香る年もあれば、かすかにしか香らない年もあります。
この金木犀の香りですが・・・これを香ったとたん 一気に、いきなり、昔のある瞬間の自分になります。 小学生のときであったり、中学生のときであったり、20歳代のときであったり・・・ そのときによって変わりますが、いくつか決まった場面があります。 一瞬なのですが、とても鮮明に、その時の状況にいるかのようになります。
香り、臭いと、記憶というのは、非常に強い関係があることが知られています。 また嗅覚は、認知と関係していることもしられています。
今、コロナ禍の中、嗅覚障害が問題になっています。
嗅覚とか、嗅覚障害についてこれまで、これほど一般的に注目されたことはありませんでした。嗅覚に異常が出る病気はいろいろとあります。嗅覚障害は、本人にとってはつらいことですが、周囲の人にはわかりません。これも嗅覚障害の患者さんにとってはつらいところでもあります。
においを感じない・・・これがどれほど大変なことか・・・。においや香りは、味にも影響します。結果、食欲にも影響します。においの重要な役目として、自分の身体に害があるか否か、危険を知らせる信号でもあります。目の前の食べ物が腐っているとか、ガスが漏れているとか、見えない危険を においで察知するのです。
もちろん、自分にとって心地良いにおいや香りは、私たちの身体にとっても良い刺激になります。においや香りは、味にも影響します。結果食欲にも影響します。森林の香り、花の香り、ハーブの香り、など、リッラクスできたり、集中力が増したり、意欲が出たりする効果があるものもあります。アロマエッセンスは医療や介護やビジネスなど、さまざまなところで活用されています。
今年また、金木犀の香りを香ることができますように。
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