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読書の秋ですね

| 投稿者: わたなべ

Book1

9月に入り、めっきり涼しくなりましたね。季節は確実に秋に移り始めていますね。秋と言えば、スポーツの秋、食欲の秋、そして読書の秋ともいいますね。先日、学長コラム第5回で、心に残っている本「ユートピア(トマス・モア)」を大山学長が紹介されていました。ユートピアといえば手塚治虫を連想するほど漫画好きの私です。小学生の頃、ドラえもんに夢中になり、大好きな藤子不二雄先生にファンレターを送り、ご丁寧なお返事と、それから数年、毎年年賀状をいただいたことで、なおのこと「まんが道」に精進することとなりました。

そんな私が言語聴覚士の学生時代(今から四半世紀ほど前です!)に、東京都内で「失語症友の会」の大会がありボランティアで参加しました。すると、入口になんと、憧れの藤子不二雄A先生が!奥様が脳出血で失語症となられ、その看病日記を本にされて講演されたわけです。恐る恐るお願いしたところ、快くサインを書いてくださいました。今でも大切にしている宝物です。

Book2

本の内容は、看病された藤子先生の日記がそのまま綴られていて、読みやすいです。出てこないことばを補うために和代氏(奥様)が入院中に描いたイラストもところどころ挿絵的に使われていて、失語症患者さんの様子がリアルに表現されています。発症からリハビリを受ける様子までの生活の様子がわかり、言語聴覚士にとっても、患者さん、そしてご家族の心情を理解するのに役立つ本と思います。現在は、新品では手に入らず中古を買うしかないようです。定価の半額程度で買えるようですし、お近くの公共図書館にあるかもしれません。ちなみに大田区図書館で検索したところ「羽田図書館」の書庫に所蔵されていましたよ。

「たのむよ和代氏、もう一度しゃべって」藤子不二雄A著、中央公論社、1997年

 

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