言語聴覚士が使う医療機器
| 固定リンク 投稿者: うちやま
最近のニュースで、この機器を指先にはさんで測定している映像をみかけますね。
「酸素飽和度」という言葉を聞いたことはありませんか。
これは パルスオキシメーター という医療機器で、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)を測定します。
測定された数値は、患者さんの呼吸状態を知る一つの目安となります。
健康な人は95%以上の値が保たれていますが、肺炎や気管支喘息などの肺の病気や、心臓の病気によって体に酸素を取り込む力が落ちてくると、数値が低下します。
コロナ前から、私も、病院でパルスオキシメーターを頻繁に使用していました
病気や事故で入院したばかりの患者さんは、主治医の指示のもと入院早期からリハビリテーションが開始されます。
ただ、この時期の患者さんは、全身状態が不安定なことが多く、急に具合が悪くなることがあります。
そのため、言語聴覚士は患者さんの状態をチェックしながら、十分注意しながらすすめる必要があります。
特に、飲み込みの訓練をする際は、訓練の中でゼリーを食べたり、時にはむせたりしたときに、患者さんの状態が急に変化がすることもあります。パルスオキシメーターや聴診器、血圧計などをつかって、患者さんの状態に変化がないか、注意深く観察していました。
訓練室ではなくベッドサイドで訓練をする場合には、患者さんのベッド周辺にあるモニターに表示される心電図や、点滴、酸素吸入、痰の吸引状況なども細かくチェックしていました。
もちろん、その日の様子をカルテで確認したり、病棟の看護師さんや他の担当スタッフと直接情報共有することも、とても大切です。
言語聴覚療法を行う際には、言語聴覚士自身が患者さんを観察して、状態を確認することは、非常に重要です。
それに加えて、さまざまな機器やカルテに記載されている数値を確認し、患者さんがどのような状態であるか(数値が何を意味しているか)を把握することも重要です。
安全に言語聴覚療法を実施できるか/実施できているかを、常に考えながら患者さんに対応する必要がありますから。
こういった知識は、「小児科学」「リハビリテーション医学」「一般臨床医学」など、さまざまな専門基礎科目の中で確認していきます。
言語聴覚士のために必要な医学的な知識をしっかり学んでいきますよ~