開口一番
| 固定リンク 投稿者: よしはら
もうすぐ夏休みも終わりますが、大学も秋に向けての講義・実習などスタートします。また受験生の方も追い込みに入る時期になります。是非心身ともに良好な状態で臨んでください。これまで耳、鼻などの慣用句やことわざなど書きましたが、今日は「口」について調べてみましょう。目や鼻に比べて、negativeなもの多いのに気づきます。私たちにとって「口」は食物の入り口、つまり生きていくために最重要部位で、鼻と同時に息を吸う、吐くといった部位でさらに重要となります。ただ、口に関連する慣用句についてざっと思い起こしてみと、、、、、、、、
口裏を合わせる、死人に口なし、口が悪い、口がうるさい、口が軽い、口が重い、口ほどにもない、口八丁手八丁、口をはさむ、かげ口叩く、口角泡とばす、大口叩く、へらず口、口がすべる、口裏合わせる、口は災いのもと、開いた口が塞がらない、むだ口、口先だけ、等々、「口」という漢字にかわいそうなくらいの内容です。少しでも良さそうなものを探しましたが、口が堅い、口火を切る、開口一番くらいでしょうか?数は少ない印象です。
とはいっても、口すなわち「口腔」は殺菌作用、消化作用など様々な機能を持つ唾液が多量に存在し、味覚機能、咀嚼機能も有しており、飲食物を飲み込むスタート地点であり、さらにコミュニケーションに必須の言葉をつくる構音などの機能満載です。
口・口腔は大切な所であるからこそ、逆に私たちへの日ごろの戒めのために、一見negativeにもみえる用語が大昔から使われてきたと考えるのが適切かもしれません。 STの場合は耳、口、鼻の解剖生理を知ることが大切ですが、感覚器である目についても関連性についても学ぶことは必要です。ちなみに慣用句みても、目は口ほどに物をいう、目と鼻の先、目鼻がつく、壁に耳あり障子に目ありと、各々関連しての表現あります。