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英語表記に慣れる

| 投稿者: よしはら

Kamata1

大学が夏休み期間中、とくにコロナ感染状況は悪化しています。理論的には一定期間全員が人と会わず孤立していれば感染は止まるはずですが、実際の生活の中で不可能なことです。許容される統一見解をテレビや新聞をはじめとするマスメディア、SNSなどを通じて同時間帯にいっせいに発信できればよいのですがそれも困難な状況です。ワクチンに関する疑問、病院の現状、ウイルスに関する正確な知識など広く伝えられることを期待しています。若年から高齢まで重症化する方や亡くなられた方がいる一方で、ただの風邪だから気にせず飲み歩くという人までいて、終息までまだまだ時間がかかりそうです。別な疾患で緊急手術や入院が必要な場合でも受け入れ困難になりつつあります。昨夜は往年の映画スターの方の訃報も告げられました。とにかく個人個人でできる範囲の防御はしたいと思います。                                       

 

今日は英語表記について少し述べたいと思います。言語聴覚士はSTと呼称されますが、言語聴覚土協会の表記にありますようにspeech-language-hearing therapistの略称です。短くspeech therapistとかspeech pathologistと呼ばれることもあります。ST専攻の学生さんにとって、だんだん必要な英語wordが増えていくと思います。難聴deafness, hearing loss、聴力検査audiometry、聴性脳幹反応auditory brainstem response (ABR)、口腔oral cavity、咽頭pharynx、喉頭larynx、嚥下障害swallowing disorder, dysphagia、発声phonation、腫瘍tumor、吃音stuttering, stammeringなどこれからたくさんの用語を覚えていくことになります。ちなみに耳鼻科医の場合日本語でも耳鼻科と短く言うこともありますし、耳鼻咽喉科医と詳しくするもの、さらに学会名も今季より耳鼻咽喉科頭頸部外科とフルにしています。英語表記はThe Oto-Rhino-Laryngological Society of Japanです。正確に言えばさらにHead and Neck Surgeryがつくはずです。Otoは耳の意味、Rhinoは鼻、Laryngologyは喉頭の意です。卒業後将来、臨床の現場に行った場合には「カルテ」という言葉を頻繁に耳にすることになりますが、カルテはドイツ語のKarteから来たもので、いつのまにか当たり前の日本語のようになっています。英語ではmedical recordやmedical chartになります。私の年代の医師は英語、ドイツ語の医学用語に触れた世代で、さらに先輩の先生方はドイツ語でカルテ記載がされていました。現在は電子カルテが普及していますが、英語あるいは日本語で書かれるのが普通です。アレルギー、チアノーゼ、メス、カテーテル、ギプスなどはドイツ語からで、英語のドクターもドイツ語からだとドクトルとされました。

 

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