蒲田の由来?
| 固定リンク 投稿者: わたなべ
夏季休暇中に自宅で何か本を読みたいなと思い、本学蒲田キャンパスの図書館に行きました。
言語聴覚学に関する専門書はもとより、関連の専門書、そして一般書まで、豊富に図書や視聴覚教材が揃っています。図書館に行くと、いつもワクワクした気分になります。今日は時間の余裕があったので、今まで巡ったことのないジャンルの図書を眺めていました。黒くて大きくて立派な辞典がずらりと並んでいるコーナーを発見して「何かな?」と思い近寄って確認してみたところ、「角川日本地名大辞典」のシリーズでした。47都道府県分が揃っていました。
そこで、東京都の章から「蒲田」を調べてみました。
かまた 蒲田<大田区>
鎌田とも書く(役帳)。呑川 のみがわ 下流南岸に位置する。由来はアイヌ語説と地質説がある。アイヌ語でカマタとは飛び越えた所や沼の中の島などの意。蒲田の地は古代湿地や沼地で、そのやや高まった所に集落ができたという(蒲田町史)。また蒲田とは泥深い田地の意で、蒲田はまさにそのような地質の地であるという(日本の地名)。
(角川日本地名大辞典 13 東京都)
漢字の「蒲田」というイメージから、蒲(がま)が生えるような沼地が由来だろうというのは、容易に想像がついておりました。実は私の生まれ育った故郷の地名にも一部「蒲」がついていたので、子どもの頃から知っていました。
しかし、アイヌ語「カマタ」由来説は、初耳でした。ビックリです。そして、ただの低地ではなく、少し高台だったからなのですね。
本学キャンパスのある蒲田駅周辺は、今では当然ですが沼地や田んぼなどは探しても見当たらず、アスファルトが敷き詰められた都会の街並みとなっています。地名の由来を知らなければ、想像すらできないですよね。
地名に人名など、由来を知ると楽しいことがありますね。
皆さんのお住いの地名、ご存じですか?
また、ご自身の「姓」、そして「名」にも、もしかしたら意外な由来があるかもしれませんね。