鼻の日
| 固定リンク 投稿者: よしはら
鼻は耳鼻咽喉科の診療や研究で大きな比重を占めています。アレルギー性鼻炎とくに花粉症はなかなか厄介です。
いろいろな治療法が考えられ、進歩はしていますがまだまだ完ぺきではありません。実は耳鼻咽喉科学会として、8月7日は「鼻の日」、3月3日は「耳の日」として各地で講演会や相談会など開催されています。鼻は呼吸器系の一環として重要であるのと嗅覚とういう感覚器としても重要です。鼻腔で肺に入る空気の温度調節、湿度調節を行い、鼻毛をはじめとして外界に対するフィルターの役目も担っています。鼻の疾患で鼻閉があれば、口呼吸になり咽喉頭、気管の湿度へも悪影響となり、炎症で鼻汁が増えれば、鼻汁が鼻腔後方よりのどに流れる後鼻漏となり、とても不快かつ咳や咳払いの原因となります。
耳の話しも以前しましたが、鼻にまつわる言葉もたくさんあります。例えば、鼻であしらう、鼻につく、鼻もちならない、鼻をあかす、鼻が高い(鼻たかさん)、出鼻をくじく、鼻息荒い、鼻ぐすり(本当の薬もありますが、賄賂っぽいイメージ)、鼻っ柱が強い、鼻歌まじり、鼻がきく、阿鼻叫喚、鼻の下をのばすや鼻の下が長い、、、、など耳に比べやや負のイメージが多く、鼻ことばは気の毒な感じもします。「目から鼻へ抜ける」、「目と鼻の先」はまだ好意的な方です。ある世代以上の人であればギャグ漫画の「鼻血ブー」も有名なこと知っていると思います。
コロナ感染で味覚・嗅覚低下が報告されていますが、純粋な味覚異常とともに味覚よりも嗅覚低下が主で、それに伴う風味障害を味覚異常と言っているものも結構あるようです。味と匂い表裏一体です。