千里の目を窮めんと欲し、更に上る一層の楼
| 固定リンク 投稿者: わたなべ
先週のブログで、授業風景の写真をご紹介いたしました。
その際、何気なく映っていた窓から見える開放的な外の風景に、気づいた方はいらっしゃいますか?
窓から見える風景をスマホで撮影しておりました!
生井先生も先日のブログで紹介していましたが、蒲田キャンパスの3号館は20階建てで、上層階からの見晴らしは最高です。
ちなみに、この写真を撮影した教室は11階でした。それでも、これだけの見晴らしです!
眼下には、中庭と「プラハの演奏家」が見えます♪
少し離れたところに「池上本門寺」の杜が見えます。池上本門寺は、かの有名な「日蓮」が亡くなる直前に訪れた処で、日蓮が祀られています。ほかにも「幸田露伴」や「力道山」「児玉誉士夫」などの著名人のお墓もあります。
スマホで撮ると不鮮明ですが、肉眼ではハッキリと東京タワーと東京スカイツリーが見えます。2つがこの範囲内で一緒に見えることや、本来高さが大きく異なる2つの塔があまり差がなく見える遠近感などから、蒲田との位置関係が自ずとわかりますね。私は田舎者なので中学校の就学旅行で訪れて以来、東京タワーには強い思い入れがあります。今でもスカイツリーよりも正直好きですね。
高所恐怖症の方もいらっしゃると思いますが、窓に近づかなければ大丈夫ですよ。
こんな見晴らしの良い恵まれた環境で大学生活を送られる学生さんが、羨ましいです。高いところから俯瞰できる日常的な感覚は、マクロな視点での思索、志の高さにもきっと繋がりますね。
中国の詩人、王之渙が詠んだ漢詩「鸛鵲楼(かんじゃくろう)に登る」の一節、
欲 窮 千 里 目
更 上 一 層 樓
「千里の目を窮めんと欲し、更に上る一層の楼」
を思い出しました。
今まで私が何人かの教え子たちに、卒業祝いで色紙に記した、はなむけの言葉でもあります。
このことばを、また贈る日が来ることを楽しみにしております。