めまいについて
| 固定リンク 投稿者: よしはら
全国的に雨が続く毎日です。低気圧が優位の時期は、めまいの患者さんが増える印象です。めまいにも、強い回転性めまい、グラグラするめまい、何となく浮いているような浮動感、気を失いそうなめまいなど様々です。一般にめまいを感じた場合、患者さんはどの科を受診するか迷うところです。めまいの原因によって異なりますが、耳鼻咽喉科が診療する内耳の疾患(三半規管など)の他、血圧や貧血に関わる場合は内科、中枢性(脳梗塞や出血など)は神経内科や脳神経外科、心因性の場合は心療内科となります。病院では耳鼻咽喉科領域のめまいのことが多く、内科や他科から一度は耳鼻咽喉科を紹介されます。メニエール病、良性発作性頭位めまい、前庭神経炎、聴神経腫瘍、薬物中毒の一部などは耳鼻咽喉科で検査・治療を行うことになります。言語聴覚土(ST)を目指す皆さんは知識としてめまいに関わる平衡器も知っておく必要があります。なぜなら内耳には聴覚を司る蝸牛という部分と平衡に関わる耳石器と三半規管とが存在して、連続しているからです。メニエール病の典型症状では耳鳴、聴力低下とともにめまいが生じることでもその密接な関連性がわかります。梅雨が明けてほしい反面、うだるような暑さも避けたいところです。今夏もなんとか乗り切りましょう。💧💧🌂