シャボン玉
| 固定リンク 投稿者: わたなべ
皆さん、こんにちは!今日はGWの最終日という方が、多いのではないでしょうか。
ところで、今日は、「子どもの日」ですね。
漫画ワンピースの主人公ルフィの誕生日でもあります。
私は子どもの頃、「子どもの日」に親からプレゼントをもらっていて、誕生日やクリスマスと同じくらい、ワクワク・ドキドキする日でもありました。私自身は誕生日が冬なので良いのですが、弟と妹は2人とも5月生まれだったので、子どもの日と一緒にお祝いされてしまい、少し可哀そうかなと思いました。ズバリ子どもの日が誕生日!という人も知人にいますが、やはり一緒にお祝いされていたのかな?
先日、近所をお散歩していたら、公園で子どもたちがシャボン玉をして遊んでいました。
久々にシャボン玉している子どもを見て、ほっこりしました。
最近は、小さい子どもでも友達やお兄ちゃんたちと一緒に、携帯型ゲームやスマホなどに夢中になっている姿をよく見るものですから。
やはり、昔ながらの伝統的な遊び方を楽しむ子どもを見ると、嬉しくなりますね。
さて、シャボン玉というと、
シャボン玉飛んだ
屋根まで飛んだ
屋根まで飛んで
こわれて消えた
シャボン玉消えた
飛ばずに消えた
生まれてすぐに
こわれて消えた
風、風、吹くな
シャボン玉飛ばそ
という童謡「シャボン玉」が有名ですよね。
(歌詞は著作権切れです)
作詞は、野口雨情さんです。
野口雨情さんは、たくさんの歌詞を作っていて、「赤い靴」や「七つの子」などが代表作です。
シャボン玉は、今から約100年前の歌です。
当時は流行歌だったのかもしれませんが、今ではしっかりと不易の歌として、日本国民に広く知られていますね。
私は子どもの頃から無邪気にこの「シャボン玉」を歌っていましたが、一説によると、とても悲しい歌なのだそうです。
この歌が発表された少し前、スペイン風邪が世界中で猛威を振るっていて、たくさんの人が亡くなりました。
スペイン風邪は、ただの風邪ではなく、H1N1亜型インフルエンザの通称です。
まさに、今の新型コロナウイルスのようなパンデミックが起きていたわけです。
野口雨情には、生後7日目と2歳で亡くなった娘が二人いたそうです。
シャボン玉の歌詞の最初「屋根まで飛んで こわれて消えた」のは2歳の娘。
次の「生まれてすぐに こわれて消えた」のは生後7日目で亡くなった長女のことを、それぞれ暗示しているのでは?という説があるようです。
もっとも亡くなった2人ともに、スペイン風邪で亡くなったわけではなく時期も異なるので、この歌自体は、スペイン風邪とは直接関係ないとみるのが妥当なようです。それでも、この「シャボン玉」は、亡くなった子どもたち(野口の子ども以外を含め)を悼んで作られた歌という見方は、依然として有力なようです。
そのような文脈で読むと「風、風、吹くな」の風も、スペイン風邪が流行らないでほしいという野口雨情の切実な想いが込められていたようで、とても悲しいですね。
早く新型コロナウイルスが終息しますように…