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耳より?な話

| 投稿者: よしはら

耳鼻咽喉科の吉原です。

一昨日から日本耳鼻咽喉科学会総会が京都の国際会議場で開催中ですが、とくに昨日は座長も当たっていて、出席予定でしたが急遽欠席としてオンデマンドに切り替えました。

今頃は会場抜け出して、京都のお寺など散策だったかもしれませんが、東京から行くのも歓迎されないでしょうし、関西方面に行くのも抵抗ありです。飛行機、新幹線が観光だけでなく多くの会議の延期やハイブリッド形式により経営悪化もうなづけます。

耳より話

耳垢(耳あか)外耳道皮膚の耳垢腺、脱落上皮などで構成されますが、本来は外側に向かい自然排出される性格を持っています。従ってあまり耳そーじをしないで済む人もいます。

傾向として女性の方が清潔好きの方多く、また長い髪で先髪時に耳に水が入りやすいこともあり、つい毎日のように綿棒でクリーニングする方が多いようです。外耳道皮膚を傷め痒み(耳そーじが病みつきになります)や耳痛となりしばしば耳鼻咽喉科を受診します(外耳道炎、外耳湿疹)。男性の場合は耳かきで力強く搔きすぎて外耳道損傷することも。

耳そーじ中にお子さんが飛びついたり、肘にドアが当たったりで鼓膜を破く患者さんもいます(鼓膜穿孔)。もっと深くはいると大切な耳小骨の損傷(耳小骨離断など)となり難聴の一因となります。

さらに奥は大切な内耳です。外耳道は鼓膜まで成人で約3cmですので行う時は短めに器具を持ってください。耳垢除去は医療行為ですが、床屋さんやマッサージ屋さんの耳そーじは医師法違反かというと、、、微妙で浅いとこならば良く、深いところは不可となっています。何センチまでが浅い深いの規定なく曖昧なままです。

耳垢はドライなカサカサタイプとベタベタ系のいわゆる「あめみみ」がありますが、ほぼ一生のその人の性状が固定します。白人(という言葉が適切かは?ですが)は「あめみみ」系が多い印象です。

耳垢一つとってもまだまだ話題は多く、聴覚系の奥深さを感じます。

生井先生ブログで久しぶりに「天地真理さん」の名前が出ました。知っている世代はどのあたりか?? 今なら広瀬すず、橋本環奈くらいと例えればわかるかもしれませんね。

 

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